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2016年1月27日 (水)

手術後2ヶ月間、高い声が出なくなった

手術を受けた後、声が出ないと思っていた。
それでも講師の仕事は来るので、人前で話すのだが、そういう声ではない。

曲に合わせて、サビの1番高いところを歌う時の声だ。
いつもならば、楽にでているはずのパートで声が出ない。
鼻の中で何かが蓋をしていて、空気が抜けないようだ。

それでもムリをして声を出そうとすると、喉を痛めそうなので諦める。
そんなことが退院してから2ヶ月ほど続いていたが、ある日変化が訪れた。


日産スタジアムでMr.childrenのライブを聴いていた時だ。
3時間におよぶライブの半ばにさしかかった頃、音の波が左からきて右へ抜けていくような感覚が訪れた。

それはまるで、ステレオマイクで収録した目の前を通り過ぎる救急車のサイレンのように。
生涯でかつてない体験だ。

あたりを見回して、周りの人の様子をうかがってみたけれど、誰も変わった様子はない。
この感覚は僕だけが感じているものなのだろうか。

あるいは、これが野外ライブというものなのか?
この日が屋外で音楽を聴く初体験だったので、きっとそのせいだと考えていた。
だが、あとでそれはまちがいとわかった。


ライブから数日後、いつものようにクルマを走らせながら、音楽に合わせて歌っていると、声が出るようになっている。
高い声を出そうといきんだ時、その空気の抜け道が貫通して、音がそこから外へ放たれる。
まさにそんな感覚だ。

理由はよくわからないが、とりあえず声帯が衰えないよう定期戦に臨まなければならない。
いつもの歌合戦相手を誘い、5ヶ月ぶりの歌合戦に臨むことにした。
もちろん歌いたいのは行ったばかりの「Mr.children Stadium Tour 2015 未完」セットリストである。


予約時間は無理のない範囲で2時間とも考えたが、一応3時間で入れておいた。
「あと少し歌いたい」と思った時に、満室で後ろに延ばせないという事態を避けるためだ。

家入レオが、ライブのアンコール前に豚骨ラーメンのスープを飲むという話しを聞いた時、僕らは「天下一品」に寄って来た。

喉に油分を与えることで、声が出やすくなると言う家入レオの言説。
烏龍茶は油分を流すので歌には最悪だという。
でも「家入レオに学ぶ、カラオケ発声法の効果」がどうだったのか?を覚えていない。
だいたい、そういう検証をしながら歌ったのかすら怪しい。
なんだかんだ言って、ただ天一が食べたかっただけという気もする。


カウンターで「カラオケ館」お約束の1ドリンクを注文する。
豚骨ラーメンのスープ(麺はありません)みたいなのがあってもいいよね?
「それいいですね!」彼が応じる。

ドリンクメニューを眺めていると「プロも飲んでるのどケアドリンク」なるものがあった。
栄養ドリンクのような小瓶に入っていて380円。


カラオケボイスドリンク
avex監修
いったいどのような論理でカラオケ向きなのか?

1「ハーブエキス」「はちみつ」配合
2「オルニチン」配合
3低カロリー、ノンカフェイン
4とにかく美味しい

チラシに書かれている説明を見る限り、歌うことに直接関係あるのは1だけ。
それならば、のど飴持参で対処できる。

瓶にはカラオケ館の文字も入っている。
(あとでしらべると、この商品は他のカラオケボックスでも売られていた)
これも1ドリンクの対象なのか?
それにしても量が少なくて(50ml)あっという間になくなってしまう。
1ドリンクで3時間粘るには不向きだ。
結局、2人揃ってオールフリー。
それぞれ、350ml缶からグラスに手酌して乾杯。
なんだかこの光景、前にも見たような気がする。

つづく

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