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2016年2月 7日 (日)

春日原からバスでAvenueへ

楽しみにしていた「旅人」の短い旅を終え、春日原下車。
西鉄「春日原」の駅から「博多南駅行き」バスが出ている。
「博多南」は、新幹線の車両基地への引き込み線を通勤新幹線とした「博多南線」唯一の駅である。

改札を出て階段を下り、駅の裏手に回ると、ちょうど「博多南駅行き」が出ようとしているところ。
慌てて飛び乗った。
九州にいる時の習慣でつい整理券をとってしまったが、Suicaも使えるみたいだ。

目的地は途中のバス停「小倉新地」
その真ん前に、30年来行きつけの店「Avenue」がある。



始発の飛行機で東京を出てきたので、まだ開店の11時には間がある。
iPhoneの気温は優に30度を超えている。
バス停にはグリーンのいかしたベンチがあるが、ここで待つのはきつい。
今流行の熱中症になってしまいそうだ。
まだ開いていないよな・・と思ったら、既にマスターが仕込みの真っ最中だった。


準備ができるまで、お水をもらって過ごそうと思っていたら、いつもの「ダッチ」を出してくれた。

水出しコーヒーが一般的になる数十年前から、彼はカウンターに水出しの設備を設えていて、
いつもこれを頼む。

準備できてからでいいけん、あとでカレーば。

その土地に来て、その土地に住む人と話すと、今でも昔使っていたその土地の言葉が自然と口をついて出る。

大阪の人のように、それを相手構わず、何処ででも使えるようになれば楽しいと思う。
これまでは、よその土地で話してもいい方言は「大阪弁」だけだった。
だがここ数年は、Rev.from DVLなどの博多アイドルが「博多弁」を公言するようになり、博多弁も好意的に受け容れられるようになった。

方言スイッチを自在に入れることができたら楽しいだろうな。と考えていたらマスターのカレーが来た。

開店間もない店内はマスターと僕の2人きり。
マスターはいつも以上に話してくれるのだが、たくさん話すときつい。
まだ、体力が戻っていないのか?


1年に1度、ここへ帰って来て、マスターの顔を見て、昔の常連たちの近況を尋ねる。
帰る場所があるということが、その街に来る動機付けになる。
今ある帰る場所が、いつまでもそこにあるとは限らない。
いつかなくなると思うと儚い。
だから、こうして大切にしたいと思っている。


再び路上へ
店を出て数分で、すぐに汗が噴き出てくる。
これだけ暑いと体力に自信がなくなる。
「小倉新地」のバス停からバスに乗ると、15分ほどで「博多南駅」に着いた。

博多までは特急料金込みで290円。
ダイヤは1時間に1本きり。
改札前には待合所があるのだが、冷房設備はなく、とても長くはいられない。


時間を潰すために、廊下を渡って駅前の商業施設へ。
ほとんど人けがないのはいつも通りだが、雰囲気が少し違っている。
いくつかの貼り紙によると、那珂川町が業態再編のためにテナントに立ち退きを求めているが、テナント側がこれに反発している。ということらしい。


次のダイヤまでまだ20分ほど時間があるが、ホーム上で待たせてもらうことにする。
ダイヤは1時間に1本のため、その間は自動改札が通れない。
写真を撮りたいからと申し出て、対面改札にしてもらった。
この場合、博多駅では自動改札を通れないので、有人改札を通る必要がある。

わずか数段の階段を上る。
さて今日は"何系"がいるだろうか?

つづく

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