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2016年2月 9日 (火)

村上龍が言うほど、佐世保は衰退していない。

ホームに上がり、車両基地の方角を見やると
全部、N700
東海道かっ
とツッコンだ。

ホーム(博多方)先頭まで行くとそこには「N700R(S)」
JR西日本保有が「N700S」N700系7000番台
JR九州保有が「N700R」N700系8000番台
この位置からでは、編成記号は読み取れないので、どちらかはわからない。

保有会社が遠目からでもわかるのは「700系」のみ。
先頭車運転席側面に「JR700」の文字があれば「JR西日本」保有。なければ「JR東海」保有である。

そして右側に西日本のスター「500系」
「500系」を見られてこそ、ここに来た甲斐があろうというものだ。




13:47
博多南線博多行きにアサインされたのは「レールスター」
博多からやって来て折り返す。
乗車した3号車の乗客は僕1人の貸し切りだった。


14:32
博多発→佐世保 みどり15号

16:25
佐世保着


九州の陽は長い。
お盆前のこの時期だと、この時間はまだ真っ昼間だ。

駅の裏から出て五番街へ。
五番街のバルコニーから港を見下ろすと、違和感のある物体が飛び込んできた。

でかっ
いつの間にこんなでかい客船が着くようになったんだ?

しらべると、2015年4月に三浦岸壁で水深や岸壁幅を拡張する浚渫工事が完了。
大型客船が接岸できるようになったという。
同時に入出国手続きを行う国際ターミナルが供用を開始していた。


佐世保北高出身の村上龍は「おしゃれと無縁に生きる」の中でこう書いている。
(以下引用)
わたしの故郷・佐世保に帰省すると、街の変わりように愕然とする。子どもの姿がなく、歩いているのはほとんどが老人だ。地方の現状はだいたい似ている。
(引用おわり)

恐らく盆・正月といった帰省した人が多い時期ではない閑散期に帰省して、子どもが学校に行っている時間にアーケード街を歩いたのだろう。

とても佐世保の現状が、衰退したいくつかの地方都市と似ているとは思えない。
本当に衰退している街には、大型客船は入らないし、巨大テーマパークなどないものだ。


1年に1度帰って来ると、街の変化に目が停まる。
それが衰退だったら哀しいし、発展だったら嬉しい。


五番街から四ケ町へ歩き、ロンサンドを買って帰る。




この美味しさで350円。
これが通勤途中のコンビニで売られていたら、年間100回は買うと思う。

つづく

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