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2016年2月25日 (木)

メールにパスが書いてある時の対処

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教えていただいたところにアクセスすると
「みつからない」
というエラーになります。
確認していただけないでしょうか?
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サトウさんから、こんなメールが届く。
「また、あれかな?」という予感がある。
こちらから案内したのは、ネットワーク上にある共有フォルダーの在処。
以下例、2行めのように「パス(path)」
3行めに「ファイル名」を記している。
【パスの案内文例】
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以下のファイルをご確認ください。
\\kyoyu\0123\秘密\2016_検討材料
参考資料1.xlsx
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パス(path)とは、ネットワークまたはローカルパソコン上のファイルの在処。
「顔パス」「敬老パス」という時の「パス」だ。
この場合、ファイルまで直接行ける通行符ということになる。
ただ単に「パス」という言葉を書くと「パス?パスワードなんて何処に書いてあるんだよ?」と屁理屈が返って来るので「パス(path)」と但し書きをつける必要がある。
(こうすれば、お互いの時間の節約になる)
Windowsパソコンでは、フォルダー名に日本語が使えるため、パスを記述すると【パスの案内文例】のように、半角文字と全角文字が混じった文字列になる。
これをメールソフトに書いた場合、自分が送信する時はすべての文字が黒い。
しかし、相手がメールを開いた時は、以下のようにハイパーリンク(クリックできる部分)がパスの途中で切れているのである。
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以下のファイルをご確認ください。
\\kyoyu\0123\秘密\2016_検討材料
参考資料1.xlsx
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通常の素人は、青字に下線が引いてあると条件反射でそこをクリックする。
すると以下のエラーが返る。
「\\kyoyu\0123\秘密\2016_が見つかりません。パスまたはインターネットアドレスが正しいことを確認してください」

パソコンからこう言われた時点で「送ってきた相手が悪い」と考える素人が多い。
「世の中はインターネット時代、クリックしたら、すぐそこにはお目当ての情報が待っている」
そう考えているのである。
さて、サトウさんへの回答である。
パスには確かにファイルが存在するか?
サトウさんのアクセス権限は正常か?
をいま一度確認したうえで、次のような案内メールを送る。
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調べたところ、アクセス権限は正常でした。
以下の方法を試してください。
①以下の行を「コピー」
\\kyoyu\0123\秘密\2016_検討材料
   ↓   ↓
②パソコン画面左下「スタート」ボタンを右クリックして
「エクスプローラーを開く」
   ↓   ↓
③アドレス欄(一番上の欄)に①を「貼り付け」
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すると、間もなくサトウさんからは「無事アクセスできた」というお礼のメールが届く。
その際のコメントは人により次の2パターンに大別される。

1「自分のやり方が悪かったのだと思います」
2「今度の方法ではうまくいきました」
つまり、自分がど素人であるという認識に立つ人(1)と、あくまで相手の不備だと思いこんでいる人(2)ということだ。
インターネット上のURLならば、こうしたことは起こらない。
社内ネットワークやローカルパソコンでのみ起こる。
こうした「パスの振る舞い」を経験で学び、次からはどう対処すればよいかを学ぶのが、社会人というものだ。
あくまで相手が悪いと思いこみ、自らパソコンに立ち向かおうとしない人は、40台以上にはまだまだ多い。
メールに書いてあるパスについては、一度きちんと周知しておくとよいだろう。
今日も、まっとうな社員が時間を奪われている。


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