3分でわかる「ビッグデータ」
ビッグデータという言葉が、ずいぶん前からいる居候みたいな顔をして、社会に根付いています。
本物の居候ならば、主の意に反した行動は控えるくらいのデリカシーを備えています。
しかし、こちらの居候は、主がネット絡みでおこなうこと全てを、よそで言いふらして回る厄介なものです。
今日はこの言葉について、検証します。
しらべるでは「ビッグデータ」をこう定義しています。
「位置、購買、閲覧などの膨大な情報」
企業はビッグデータを販促に活かしています。
勝手に収集してはいけませんが、あなたが承諾していれば、反則ではありません。
位置情報はGPSを搭載しているスマホ、パソコンなどで収集されます。
位置情報をどこかに送るアプリは、はじめに「位置情報を提供しますか?」と聞いてきます。
「はい」「いいえ」で選ぶならばわかりやすいですが「設定」「OK」の選択肢だったりして、分かりづらいです。
日本政府は「プレファランス(承諾)に置ける選択肢のガイドライン」を提示していませんので、分かりづらくし放題です。
撮影した写真をtwitterなどのSNSに上げる時は注意が必要です。
鎌倉の大仏を撮影してアップ。
そこに位置情報が付いていても問題ありません。
誰もが場所を知っているからです。
しかし「期間限定スイーツ」をコンビニで買ってきて自宅で写真を撮ってアップしているあなた。
注意が必要です。
どのような設定をしていようが、自宅で撮った写真をSNSに上げるのは慎重を期すところです。
購買情報はネットでモノとサービスを購入したデータ。
購入時に「同意しますか?」と言われ、面倒くさいので(というより同意しないと買わせてもらえないので)同意した覚え書きに、その承諾が含まれていることがあります。
ネットでモノを買った。音楽をダウンロードした。
それだけなのに、直後から定期的にメルマガが届くようになった。
そんな経験はないでしょうか。
その場合、覚え書きに承諾が含まれていたのです。
閲覧情報は、ブラウザーで閲覧したページ。
それぞれのWebページには、そのウェブサイトが提示する「プライバシーポリシー」のリンクがあります。
(ないWebページも多いです)
そのポリシーを読むと、閲覧情報の利用条件が謳われています。
利用を許諾しない場合、そこに説明されている方法で拒否する必要があります。
ついさっきショッピングサイトで「ノートパソコン」を探した。
すると、直後から他のウェブサイトでも「ノートパソコン」の広告だらけになる。
といった経験はないでしょうか。
その場合、プライバシーポリシーにそのことが書かれています。
ビッグデータにより、わかることは「興味と関心」だけではありません。
その他の様々なデータと紐づけて「学歴」「収入」「年齢」「性別」なども、個人を特定しないデータとして取り扱われています。
このような基礎知識をおさえたうえで、インターネットを慎重に使う分には不利益を被ることはありません。
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