前日受付がなくなった「板橋Cityマラソン」
2016年3月4日
帰宅してポストを覗きこむと、なにやら厚ぼったい郵便物が入っている。
ニッセンのカタログか?と思ったが、暗がりの中持ち上げてみると妙に軽い。
ピンク色の封筒には「板橋Cityマラソン」の文字があった。
2006年に初マラソンを走ったので今年は10周年。
1年に春マラソンを1レースと決めているので、10大会を走ってきた。
内訳は完走9、DNF1。
村上春樹は出走したすべてのマラソンを完走していることを誇りにしているが、僕はわずか2レースめの「第1回湘南国産マラソン」で関門閉鎖を食らってしまった。
当初、人生初の手術後ということもあり「1回休み」を考えていた。
主治医に「マラソンを走っていいですか?」と尋ねたところ「12月の検査で決めましょう」という見解だった。
ところが、9月の検査で「次は6ヶ月後です」と言われてしまう。
忙しい先生なので、病状以外のことで食い下がるのは悪いと思い、マラソンの可否を聞きそびれた。
1年のうち、マラソンレース前の3ヶ月だけ走る。
あとの9ヶ月は全く走らない。
なぜかと言えば、走ることが三度の飯より好きというわけではないからだ。
最近でこそ「走るのは嫌い」と言い切らなくなったものの、走るのは辛い。
なぜ冬の朝、運動着に着替えて外に出なければならないのかと思う。
だが、走り終えた後の爽快感は何事にも代え難い。
走った週末は、心躍るイベントや僥倖がなにもなくとも、充実感が残る。
そして、このルーチンを守って10年。
体型と、そこそこの体力を維持することができている。
もし「1回休み」にしたとして、その次の1年は、かなり走るのがキツイのではないか?
それならば、ほどほどのレースでいいから「現状維持」するべきでは?
そんな自問自答を繰り返して一か月。
練習で走り出してみて、それから考えればいい。
そう決めた。
それでも、候補のレースは決めておかねばならない。
なぜならば、マラソンというのは「来週、**マラソンでも走ってみよっかね」と気軽に出られるものではないからだ。
候補となるのは「出走を取り止めてもダメージが少ない」大会。
ダメージ=コストである。
2010年以来6年続けてきた、泊まりがけで行く「旅マラソン」は諦める。
日帰りで行ける春マラソンの候補は3つ。
(佐倉朝日健康マラソンは旅マラソンの位置づけ)
2月 東京マラソン
3月 板橋Cityマラソン
4月 かすみがうらマラソン
いずれも過去に1度ずつ出走している。
(近場で走るレースがなくなったから旅マラソンをしている)
「東京マラソン」は万が一当たったとして、出場しないのは勿体なすぎて涙が出そうだ。
だから応募しない。
(過去3度応募→当選1回)
「板橋Cityマラソン」は初マラソンで走った「荒川市民マラソン」が改称した大会。
変わったのは名前だけで、中身は何も変わっていない。
ただし、1つ難点がある。
用具一式が郵送されてきて、前日受付に行かなくて済む「かすみがうらマラソン」と違い「板橋Cityマラソン」は前日受付に行かなければならないのだ。
(当日受付もあるが、慌ただしい)
2つに絞った候補の比較考量に入る。
すると「板橋Cityマラソン」は、2016年大会からナンバーカード・計測チップ・参加賞が事前郵送となり受付がなくなっていた。
これで前日、受付に足を運ぶ必要が無くなる。
そうして、レース16日前。
「板橋Cityマラソン」から封筒が届いた。
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