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2016年4月 6日 (水)

靴を踏まれないか恐怖症<後編>

もう後ろから来るランナーに靴を踏まれたくない

そう思って、先を急ぐ。
ところが、10kmあたりで異常なほどに心拍数が上がっていることに気づく。
(このレースからリアルタイム心拍計を使い始めた)

おかしい。
練習ではこんなことはなかった。
とにかく、理由がわからない。
頭が混乱する。


結果は大失速。
半年かけた万全の準備も、1人の心ないランナーによって台無しになることがある。
こんなことがある。
それもマラソンだ・・
と達観するには、あまりに口惜しい。



そして今「靴を踏まれないか恐怖症」は日常生活にも影を落としている。
それは、ある日の出来事から始まった。

電車を降りた僕は、コンビニで買い物したレジ袋を提げて家路を急いでいた。
夜のとばりが降りた住宅街の歩道。
電車の駅でもなければ、商店街でもない。
「痴漢が発生しました」
という看板が出ているくらい、人通り少ない場所だ。

さすがの僕も、こんなところで靴を踏まれるとは思わず、歩くことを謳歌している。
すると、後ろから「ぐにゃり」
かかとは完全に靴から脱げた。

「すみません」
振り返ると推定年齢20代の女性。
手にはスマホを持っている。
恐らく、スマ歩していて、僕が前にいることすら気づかなかったのだろう。

な、なんで??
呆気にとられて、目が点になった。
相手が若い女性だからというわけではなく、怒るスイッチすら入らないほど呆れた。



それから僕の「靴を踏まれないか恐怖症」が始まった。
通勤の駅で靴を踏まれるのだ。

データをとって、エクセル日記につけているわけではないが、感覚的には週2~3回は踏まれている。
長野マラソンの時のような「ぐにゃり」というものではない。
アウトソール(靴底)の出っ張りに足がかかる程度。
「甘噛み」とでも言えるようなものだ。


確かにラッシュアワーの駅は、人が密集している。
人々は黙々と隊列に従い、各の職場へ向かう。
外国人は「日本の駅は靴音しかしない」と驚くらしい。
それでも、前の人の靴を踏むほど間合いを詰める必要はないはずだ。



僕だけなのだろうか?
考えてみても始まらない。
総務省「統計情報」で「日本人が一年間に靴を踏まれる回数」を出してくれればと思う。
靴に問題があるのか?
通勤に履いているのは、ナイキ、美津濃、NBのスポーツシューズ。
総じてアウトソールが分厚く、ナイキフリーの場合、少々後ろにせり出している。

歩き方に問題があるのか?
ストライドが大きい、あるいは、送った足が流れているのか。

いや、後ろから来る人の問題だろう。
前の人と踏み出す足を合わせていれば、踏む方が難しい。
小学校の運動会で行進したように前の人の「右」「左」しっかり見て欲しい。
ムリか・・・

「足を踏まれたサラリーマンが、怒ってトラブルになった」
というニュースが自分発で出ないよう、気をつけなければならない。
抽象度を上げれば、こんなことは気にならないはずなのだから。


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