お気に入りの喫茶店が閉店する
たまにしか来ていないけれど、この場所は僕の拠り所。
それなのに、お気に入りの喫茶店が閉店する。
ここに来るのは年に4~5回程度か
それでも、ここに来ることは、マラソンシーズンにがんばる励みの一つになっている。
終わったらまた、土曜日は早起きして、あそこに行ける。
その自由に憧れる。
憧れる情景が身近にあることは、貴重なことだ。
たまにしか来ないので、勝手な言い分だが、続けていてほしかった。
ここに来た時は、ウィンドウ越しにデパートの売り場を見下ろせる席が常席。
迷路を複数のパックマンがうごめくテレビゲームのように、売り場のあちこちでたくさんの買い物客が違う方向に歩いている。
時折、顔を上げて、しばらくそれを眺めている。
階下は賑わっているが、ここはいつも閑古鳥が鳴いている。
だからこうして、特等席をいつもとることができる。
周りに人が少ないということは、独りで過ごす僕にはありがたい。
だが、経営的には難しいだろう。
ノートパソコンと本を交互に開いて、ブレンドコーヒーを飲む。
本を読んで気づいたことを、書き留めておく。
しばらく書いたら、また本を開く。
ここでの気分は、家でいつものようにパソコンに向かっている時とは明らかに違う。
「煮詰まる」という感覚がないのだ。
長い時間、文章を書いていると、脳の回転速度が落ちてくる。
ここではそういうことがない。
いつもは思いつかないようなアイデアを思いつくこともある。
環境の違い、入ってくる情報の組み合わせが違うのだろうか。
家にいるとつい、ネットを開いてしまい、当てもなく時間を過ごしてしまうことがある。
ここでもテザリング環境はあるのだが、今開いているアプリに集中できる。
日頃、断片的に思いついては、メモも取らず消えていたことが、ここでカタチになることもある。
人生には、知らなくていいことが、あふれている。
人生には、切り替えスイッチが欲しい。
人生には、喫茶店が必要だ。
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