「市民マラソン」ますますマナーが悪くなる大会、良くなる大会
10kmを過ぎたあたりで、追い抜いていく人とこちらが追い抜いていく人の数が同じになった。
抜いていく人のナンバーは最後尾の「O」ではない、それより前のブロックが多い。
つまり彼らは、遅く来てぎりぎりまでトイレに並び、整列せずに待機。
最後尾「O」ブロックのランナーが通過した後に、コースインした人たちだ。
大量のランナーがそうして整列しなかったため、最後尾からスタートしたにもかかわらず、ここまで大量のランナーに抜かれたのである。
渋滞していて追い抜くのもストレスだが、最後尾からスタートしたのに、大量のランナーに抜かれるのもストレスだ。
レース20分前に整列するというルールは守られていない。
「整列しないランナーは失格」とでも打ち出さない限り、彼らはまた来年もルールを守らないだろう。
ただし、そんなことをしては集客に影響する。
人気が高く抽選になるようなレースは、主催者も強気のルール運用ができるので、マナーはさらに良くなっていく。
一方、人気に翳りのあるレースは、ルール運用が甘く、ますますマナーの悪い人が集まる大会になっていく。
それが、2016年現在の市民マラソンである。
12kmを過ぎたところから、ラップタイムが改善している。
これはカラダが動き始めたということではなく、事前に立てておいた作戦。
15kmにさしかかる手前では、少し飛ばしておこうと思っていたのだ。
左手に持っていたグリップ給水ボトルのスペシャルドリンクも飲み終えた。
気温が上がってきて、お日様も顔を出している。
いい陽気だ。
ゆえに少し暑さを感じ始めている。
13.7 第5給水所からは、皆さんと同じように給水のお世話になる。
今回すべての給水所にレーズンが置いてある。
自宅に届いた配布資料の中に「カリフォルニア・レーズンキャンペーン」のチラシが入っていた。
レーズンがマラソンに効くという話を、これまでに読んだ数百冊のマラソン書籍で見つけたことはない。
効果はさておき、嫌いじゃないのでひとつかみもらっていく。
だが、ランナーがそれぞれつかみとっていくこの方式。
潔癖症の人じゃなくても、少し違和感があるだろう。
15.1kmの千住曙町橋梁通過のため道幅が狭い
(往路復路とも)
14.5km から走路が徐々に狭くなり、最大3.5mあるコース幅は、最小2m幅になる。
これが700mつづく。
10年前にここを走った記録には「15km過ぎから渋滞。徒歩区間になる」とある。
「ここで歩いて休める。だからその手前はちょっと速くいこう」
それがレース前の作戦。
ここでは「3分のロスタイム」を見ている。
「自己ベスト」や「サブ4」といった目標のあるレースならばとんでもない話だが、今日はマラソン人生初めての「楽しむマラソン」どうということはない。
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