コレクターが陥る思い込みの罠
数量限定品が手に入らない場合、コレクターが向かうのは「ヤフオク」である。
1998年以前の場合、パソコン通信の掲示板に頼るしかなかったが、手に入る確率は低かった。
1999年以降、ヤフオクが始まってからは、欲しいと思ったモノはたいていそこにある。
過去に流通したものには、なかなか出てこないモノがあるが、今まさにリリースされた限定品であれば、出ないことはない。
早速「リラックマにっこりグラス」で探すと、すでに数十個が出品されていた。
やはり、皆さん、手に入らないで困っているのだな・・
この時、そう思ってしまったのが、いけなかった。
いくつかの出品をウォッチ指定して、その中から手頃な価格で数時間後に終了する出品に入札。
めでたく落札できた。
潤沢な数量が出品されており、競争相手も応札で食い下がる必要がなかったのだろう。
送料込みで1,000円には届かなかったが、手に入らないモノなのだから仕方ない。納得の出費だ。
出品者から届いたグラスはしばらくの間、そのまま飾っていた。
まだ、スタンプを集めていたからだ。
せっかくここまで集めたのだから、もう一つ、今度はノーマルの「リラックマグラス」をゲットしよう。
コレクター用語でいう「コンプリ」である。
それから10日後、毎日のようにBOSS缶コーヒー(時々タリーズ)を飲んでいたので、スタンプが30個になった。
ノーマルの方は、引き換え期間内ならば必ずもらえるので、急ぐことはない。
でも、引っ張ることでもないので、30個たまった時点のレシートをロッピにかざす。
そこで「5,000円のクオカード抽選」というオプションもあることを知ったが、ここは「コンプリ」で「リラックマグラス」を選択。
これもお願いします
プリントされた引き換え券をレジに差し出すと、レジのおばちゃんから意外な言葉が返ってきた。
「どっちにしますか?限定のもありますけど」
え゛
思わず、見本のリラックマグラスが2つ並んでいるショウケースを見る。
青い「にっこりグラス」の下にある「あと*個」は台紙ごと剥がされている。
そんな態度を見て彼女が追い打ちをかける。
「あぁ、アレは剥がしちゃったんで」
意味わかんねぇ
こちとら、無いっていうから、ヤフオクで買ったんですけどぉ
銀魂の主人公、坂田銀時ならば、こう畳みかけただろうが、僕は3次元の人間である。
これから先、またLAWSONさんにはお世話にならなければならないので、苦笑いをするに留めておいた。
結果的に、今ここに2つの「にっこりグラス」が並んでいる。
「コンプリはどうしたんだ!」
いや、「ある」と言われるとやっぱり「限定に弱い」もので・・・
コレクターは限定品を目の前にして、見送ることができない生き物なのである。
この夏は、このグラスで飲むお徳用アイスコーヒーが、さぞかし美味しいことだろう。
この夏は、このグラスで飲むお徳用アイスコーヒーが、さぞかし美味しいことだろう。
まぁ、たまにはいいか
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