ヤフオクがあるから、僕らはモノを捨てられない
真っ赤なキースヘリングのTシャツ
胸にはベイビー、バックはイコンドッグが吠えている。
NYのポップショップで買った。
NYのポップショップで買った。
もう20年は着ていない。
でも貴重な品だ。
ずっと、物置にある「衣類」段ボールの一番底にある。
バンダイガシャポン「仮面ライダーV3」編
17年前、コンプリートで買った際、予備で1つ買った。
いつか、プレ値で売れるのではないかと。
でも、大量生産されたモノがレア化しないことは、すぐに判明した。
未開封のまま
自分の分は別に1組ある。
これらに共通すること。
実用していない。
思い出の品というわけではない。
僕はそれらを目の当たりにして「ときめかない」
長く、そこにある。
だったら捨てればいいのに。
捨てたくても簡単には捨てられないパソコンや家電と違い、捨てようと思えば週2回の「燃やすゴミ」に出せる。
週2回もチャンスがあるのだ。
1年を52週として「燃やすごみの日」は100回はやってくる。
それが20年となると、これまで2,000回の捨てる機会を見送ってきたことになる。
その理由は、よくわかっている。
それは、そのモノを久々に掘り起こした時、脳が考えていることだ。
「ヒマになったら、ヤフオクで売ろう」
レア化していないモノは、元値では売れない。
よくて元値の3割。
たいがいのモノは捨て値にしなければ、入札0件で流され続けることになる。
たとえば1,500円で20年前に買ったものが100円で売れたとする。
たとえ100円と言っても、梱包は丁寧にしなければならないし、投函や連絡の手間暇は慎重を要する。
そんな労多くして、巧少ない行為ができるのは、毎日が日曜日の隠居生活が来てからだろう。
もしも、この世にヤフオクがなかったら
僕はモノを捨てることに躊躇しない。
ヤフオクができて、世の中の人は欲しいモノを確実に、そして時には思った以上に安価で手にできるようになった。
また、手に余るモノを、欲しい人に引き渡して、幾ばくかのお金を手にできるようになった。
過去17年。ヤフオクのない暮らしは考えられない。
でも、もうモノは要らないと考え始めると、その存在が僕の心に重くのしかかっている。
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