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2016年5月 3日 (火)

またも菅野智之を見ることができなかった

2016年のペナントレースが開幕した。

野球界には報道で使われるが、ファンは使わない独自の用語が多い。
この「ペナントレース」もその一つだ。

リーグ優勝球団には「ペナント」が授与される。
そのペナントを争奪するのでペナントレース。

フットボールには「カップ戦」という言葉がある。
リーグ戦日程とは別に、リーグ戦成績に加味しない大会をこう呼ぶ。
ワールドカップ(ジュール・リメ杯)を争うのがワールドカップ(そのまんま)
日本では「ナビスコカップ」「天皇杯」などがそうだ。

野球にはそういう「カップ戦」はない。
「交流戦」はリーグ戦成績に組み入れられる。
オールスターゲームは、そもそも戦うチームの枠組みが違う。
一旦、リーグ戦が始まったら、終わるまで、レギュレーションの違う試合は組み入れない。


「いよいよ、ペナントが始まったね」
「おぅ、血が騒ぐぜ」

こんな会話をしている野球ファンを見たことがない。
ファン同士の会話では「ペナント」の代わりに「野球」「シーズン」と言ったことばが使われる。

ただ、こうした「ブログ」などの一方通行メディアにおいては、よりイメージしやすい言葉が予定調和だ。
恐らく、大半の人はこうして10行以上使うほど、気に留めていないはずだ。



2016年のペナントレースが開幕した。
巨人の開幕投手は菅野。ここまでは予定通り。
だが翌週に異変が起きた。
菅野が中5日で木曜日の試合に先発したのである。

巨人は先発投手が枯渇していた。
マイコラス、大竹、内海といった先発候補が揃って二軍にいる。
期待された新人の桜井俊貴も、わずか1試合で二軍に落ちた。

菅野、高木、ポレダ、田口、今村
彼らはよく頑張っていて、防御率も低い。
でも名前だけをみた時、この先本当にこれでいいのだろうかと思ってしまう。


今回もまた菅野が観られないのか。
そんな時、菅野が神宮球場で初勝利を挙げた。
これで楽しみもなくなったし、まぁいいかと思っていた時、またも事情が変わってきた。
4月14日に起きた熊本地震である。

巨人は4月18日熊本、19日鹿児島で主催試合を開催予定だったが、いずれも事情により中止となった。
この試合の振替はできれば、シーズン終盤に同じ場所で組んで欲しい。


4日間の空白を経て開催された4月22日のDeNA戦
「3試合連続完封」に挑んでいた菅野が、マメをつぶして降板。
(2回につぶれていたが、7回までは無失点に抑え、自ら交替を申し出た)

この状況ならば、ムリせず中6日で「29日神宮で菅野」
そう期待は膨らんだが、菅野は前日の28日、中5日で阪神戦に登板してしまった。
しかも、二試合連続で澤村拓一に「勝ち」を消される始末。

がっかりぽんだ

予告先発という制度は、ファンサービスとして行われているが、早くからチケットを買っているファンには、なんの恩恵もない。
いつになったら、菅野智之を見ることができるのだろう。

つづく

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