そうだ、神宮 行こう
今年は、神宮球場でナイターを見ることにした。
神宮にはもうずいぶん行っていない。
最後に行ったのは、神宮の試合が終った後、阪神の敗戦で優勝が決まった試合以来だから、2008年以来ということか。
行かなかった大きな理由は、ここ数年ユニフォームがもらえる「橙魂」の試合を中心に行っていたからだ。
しかし、毎年のように似たようなオレンジのユニフォームをもらっても、溜まるばかりで使い途がない。
2016年の橙魂チケットには参戦を控えた。
もう一つの理由は、演出がうるさいことだ。
神宮球場はヤクルトスワローズの本拠地。
攻守交替の合間に大音響で「ゴーゴースワローズ」という応援の演出が入る。
これが、実にうるさい。
ところが、2016年は久しぶりに行ってみようと思った。
それは、久しぶりに屋外球場の爽やかな風を感じたかったから。
というのは表向きで、本当の理由は「村上さんのところ」を読んだからだ。
「村上さんのところ」は作家村上春樹がファンとメールで交流した内容を収録した著作。
ダイジェスト版が書籍で、コンプリート版が電子書籍で発売されている。
そこで初めて、村上春樹がヤクルトファンであると知った。
時々、神宮球場の外野席で観戦していると知った。
村上春樹は「小説を書こう」というインスピレーションを、ここ神宮球場で受けたことを本書で明かしている。
だからと言って、敵陣のライトスタンドに討ち入って、村上春樹に会おうというのではない。
一度、あの傘振りに参加してみたいというのはあるが。
こうして、いろいろな状況がぴたりと符合して「そうだ、神宮 行こう」と思ったわけだ。
幸いなことに、僕には「野球」と「花見」ならば付き合うよと言う仲間が数人いる。
そこで、2016年シーズン・スケジュールが発表されるとすぐに、神宮の巨人戦を検討した。
野球の試合終了は早くても21時。遅ければ22時を回ることすらある。
できれば「明日は休みだ」という弛緩した気持ちで観たい。
「休前日」を条件に探すと「4月29日」「4月30日」に絞られた。
ここで一つの懸案を思い出す。
「そうだ、菅野 観たい」
浪人というリスクのある道を選んでまで巨人に入ってくれた選手には、特段の思い入れがある。
江川、元木、そして菅野
浪人という形ではなかったが、内海、長野も同様に曲折を経ている。
2012年シーズンから巨人に入った菅野だが、まだ一度もその登板日に当たっていない。
「3年間、神宮で一度も勝てない菅野」が神宮で初めて勝つ試合を観られたら・・
そう思って金曜日の試合を選んだ。
例年、開幕戦は金曜日
菅野は九分九厘、開幕投手になるであろう。
そして、例年巨人は先発を「中6日」で回している。
ということは、順当に行けば、4月29日(金)は菅野の登板日になるはず。
3月初旬、プレオーダーでチケットを購入した。
ところが、開幕早々、その目論見は早くも崩れるのだった。
つづく
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