メールに書く「了承」と「了解」の使い分け
この件はサトウ部長にご了解を得ています。
このメールはサトウ部長のご了承を得てお送りしています。
誰かに向けてメールを送る時「あなたの上長に既に話しは通していますよ」という断り書きをすることがある。
それを書かないと、相手の対応が悪いからだ。
何を勝手なことを言っているんだ?
そもそも、筋が違うだろう。
上を通せ
教諭に無理難題をぶつける父兄には「モンスターペアレント」という言葉があるが、こういう人は「モンスターヒラ社員」である。
モンスターヒラ社員は、いろいろなことを言ってくる。
失う立場がないから強い。
エライ人を相手にしたら、なめくじのようにしぼむのだが、相手もヒラ社員だと水を得た魚。
日頃、誰にもえらそうにできないので、ここぞとばかりにえらそうにする。
そこで「佐藤部長には事前にご了解いただいているんですよ」と言うと、さっきまでモンスターだったのが、突然借りて来た猫になる。
とても従順なので、話しが混乱せず、スムーズに事が運ぶ。
だったら、始めから「このメールはサトウ部長のご了承を得てお送りしています」と書き始めた方が、話が速い。
モンスターヒラ社員に、エラくもないのにエラそうにして恥をかかせなくて済む。
さて、この時そこに書く「了承」と「了解」これはどちらが妥当なのだろうか。
■了承
相手の申し出や事情などを納得して承知すること
■了解
ものごとを理解して承認すること
【例】を挙げて説明しよう。
「スーパークールビズは5月23日からおこないますが、草履履きは禁止です」
といったことを、サトウ部長に認めてもらったとする。
この場合は、了承がなじむ。
「防災訓練にかかる予算10万円を支出してよい」
といったことを、サトウ部長に認めてもらっているならば、それは了解がなじむ。
承認事項が「決裁」と呼べるか、それに等しい場合のみ「了解」
通常は、物腰の柔らかさ、謙譲の意味合いを出す意味でも「了承」が適切だろう。
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