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2016年6月17日 (金)

6年で4回めの東京都知事選データまとめ

舛添要一の辞任を受けた東京都知事選挙2016は7月31日に行われる可能性が高い。
2011年以降、都知事選はこれが4回め。
地方自治体首長の任期は4年であり、本来ならば6年間で行われる選挙は1~2回。
それが、6年で4回というハイペースになっている。


2011年
石原慎太郎 任期満了による選挙
石原慎太郎が4選
次点:東国原英夫(169万票)

2012年
石原慎太郎の辞任(国政復帰目的)を受けた選挙
猪瀬直樹が初出馬初当選

2014年
猪瀬直樹の辞任を受けた選挙
舛添要一が初当選



過去3回で圧倒的支持を得たのは猪瀬直樹。
小泉内閣で道路公団民営化委員。
小泉退任後、石原慎太郎に乞われて東京都副知事を5年務めた手腕を、当時、橋下徹は「猪瀬副知事の力量は大変素晴らしい。都知事にふさわしい方」と会見で述べている。

得票の推移をみると、舛添要一が前任の2人に比べて支持を得ていないことがわかる。

当選者得票数
2011年 261万 石原慎太郎
2012年 434万 猪瀬直樹
2014年 211万 舛添要一



今回「舛添要一辞任」まで都民の関心は高かったが、後任への期待感は薄い。
石原慎太郎のリーダーシップ、猪瀬直樹の実務手腕に匹敵する「候補者」は見当たらない。
(橋下徹は所属政党が「2万%ない」と言っているので除外)


投票に行かないと「そのまんま東」が都知事になってしまうという危機感があった2011年。
再・政権交代(民主→自民)となった総選挙と同日選だった2012年は高い投票率だったが、支持が薄い桝添とそれ相当に期待できないその他大勢の選挙となった2014年は、前回から16ポイントもダウンしている。

2016年については、蓮舫が出馬したうえに、世論調査で当選有力と報道された場合、投票率60%超えがあるかも知れないが、そうでもなければ50%超えは難しいだろう。

投票率
2011年 57.80%
2012年 62.60%
2014年 46.14%



2016年7月31日に都知事が決まった場合、次の選挙は東京五輪2020の直前となる。

国会が特別法を作り、任期を数ヶ月延長する可能性もあるが、それよりも、五輪期間中の混乱を避けるために「任期に余裕を残し(選挙費用軽減のため)国政選挙実施に合わせ辞任し、民意を問う」くらいの潔い人に、次の都知事になって欲しい。

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