30km過ぎ、終盤に足が痛くなった2つの仮説
板橋Cityマラソンの会場からは最寄駅が2つある。
1つは今朝やってきた都営地下鉄三田線「蓮根」
もう一つはJR埼京線「浮間舟渡」
どちらに歩いても15分。
できれば、歩かずに済む方法を使いたい。
「浮間舟渡」は13:00~17:00の間、駅への送りバスがあると聞いていた。
10年前は朝も迎えバスがあったが、現在は送りのみ。
しかしバスを待つのはいやだな。
長野マラソンで1時間を超える長蛇の列を見て以来、バスには抵抗がある。
しかし、左足は引きずったまま。
背に腹は替えられず、バスの列に並ぶことにした。
ところが、この列は思いの外早く進み、10分ほどの待ち時間で乗ることができた。
帰宅後、マラソン大会を取り巻く技術が日々進化していることを知る。
この大会では「応援ナビ」なるサービスが提供されていた。
応援する家族などが、ランナーの現在地を突き止めて、どこに応援に行くかの判断をするためのもの。
誰も応援に来はしないが、一応家族にURLだけは教えておいたところ、それを見ていたのだという。だが、僕らランナーが身につけているのは薄っぺらいランナーズチップ1枚。
電源は供給されていないし、GPSが内蔵されているわけでもない。
恐らく5kmに一度のタイム計測地点のみ「13時20分、35km通過」のような情報がもたらされるのだと思っていた。
「ずっと見てたんだけど、最後ワープしたよ」
つまり、それまでは牛歩のようにゆるやかな進捗だったのに、最後のところだけ、ランナーを表すアイコンがワープするかのように、瞬間移動したのだという。
確かに、最後だけスパートしたからね・・
それにしても、そんなふうにほぼリアルタイムな現在地を捕捉しているとは・・・いったいどんなからくりなのか?
そう思って、主催者の資料を見ると次のように書いてあった。
「計測データから予測したランナーの位置情報を地図上で確認できるサービス」
なるほど、予測でキロ10分ペースだなと思ってコマを進めていたら、最後だけ急に速くなったので、ゴール地点でデータが更新された時に、最後の一コマが瞬間移動になってしまったわけだ。
それにしても、コースがメトロ(地下鉄)とリンクしている東京マラソンならばまだしも、交通機関が併走していない荒川の河川敷で、ここまでリアルなデータを提供する必要があるのだろうか。
レース日は春分の日であり、翌日は振替休日。
有給休暇を取らなくても、1日休むことができた。
会社に行くのと同じ時間に起きて、靴を洗いユニフォームの洗濯。
コーヒーを淹れてタイムを見ながら、レースを分析する。
なぜ30km過ぎの終盤、急に足が痛くなったのか?
【仮説1】スポーツドリンクが薄かったのではないか?
気温が上がっていたのに、大半のエイドにあったのは「水」のみ。
スポーツドリンクが置いてあるエイドでも、それはほぼ「水」のような薄さだった。
しかし、そんなことはたいした要因ではない。
もしも、マラソンを成功させるための要因が100あったとしたら、せいぜい3とか5くらいのことだ。
【仮説2】荒川のコースには他にはない特徴がある。
荒川の河川敷をひたすら行って帰ってくるだけの「板橋Cityマラソン」のコースは、高低差が少なくフラットで走りやすいコースと認識されている。
だが、そこには1つの落とし穴がある。
それは後半27km、38kmにやってくる長くて急な上り坂。
上り坂ならば、日本じゅうのマラソンコースの何処にだってある。
だが、荒川のそれはちょっと違う。
それ以外の部分が「ど」がつくほど平坦で、ほんのわずかなポイントにだけ坂があるという点だ。
次回最終話
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