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2016年6月23日 (木)

5分でわかる卓球のルール

日本において卓球は「温泉から五輪まで」幅広く親しまれている。
公式戦はプラスチックボールで行われる。これを「硬式卓球」という。
では「軟式卓球」もあるかというと無い。
レクレーションで行われる卓球は「ラージボール」と呼ばれる。

 

硬式卓球のルール
まず初めに、素人卓球の経験者が誤認しやすいルールを3点。

 

【1】アウトになるボールがラケットに当たった場合は?
エンドライン、サイドラインの外ならば自分の得点。
プレイングサーフェス上ならば相手の得点。

「プレイングサーフェス」というのは卓球の台上のこと。
素人には、アウトになる球に当たらないようラケットをよける人がいるが、台の外ならば当たってもかまわない。

 

【2】ダブルスは交互に打つ?
ダブルスではラリーは交互に打つ。
味方の同じ人が連続して打つと相手の得点。

■ダブルス特有のルール

・サービスは右側(サーバーズライトハーフコート)から対角線(レシーバーズレフトハーフコート)に出す。サービスのネットインが右側に入ったらアウト(左側ならばレット)センターライン上に落ちたサービス(オンラインと言う)はセーフ

・サービスは2本交代:AB 対 CDの対戦の場合、サービスはA(レシーブはC)→C→B→Dで2本ずつの交代
■シングルス特有のルール

・サービスは左右どちらに立ってもよい、どこに出してもよい。

・サービスは2点ごとに交代 ジュース以降は1点ごとに交代。

・サービスがレシーバーのコートに触れた後、サイドラインを横切った場合レット(ダブルスでは有効)

 

【3】裏面で打ってよい?
ラバーが貼ってあれば裏面で打球してよい。
ペンホルダー(ラケット)でラバーが貼っていない面で打つと反則。

 

■ラケットのルール
・保護のためにラケットのサイドにサイドテープを貼ってよい。
・ラバーにスピード補助剤(ブースター)を塗ってはいけない。
・ラケットを投げて(手から離して)打ってはいけない。
・ラケットは左右持ち替えてよい。
・ラケットの素材は85%以上が木でなければならない。
ただし、このルールについては「素材自由化」の意見が高まっており、2020年東京五輪までには自由化されているかも知れない。

ラケットを持つ側の手を「ラケットハンド」と呼び、打球してよいのはラケットハンドの手首より先。
偶然、ラケットハンドの指とラケットで「二度打ち」になったとしてもインプレー。

 

つづいて試合の流れに沿って説明する。

■サイズ
試合会場である「競技領域」は7×14m
テーブルのサイズは152.5×274cm

■服装
競技者は白いシャツを着ることができない。
「主たる色がボールの色と明らかに違う」ことが求められる。

■アドバイス
コーチは規定の休憩時間以外に、選手にアドバイスを送ってはいけない。

■マッチ(試合)
1マッチは5ゲームまたは7ゲームで行われる。
五輪、世界選手権などのシングルスは7ゲーム制。

■ゲーム
1ゲームは11点先取で勝ち。
10-10(ジュース)になったら先に2点リードした方が勝ち。

■サービス
・ボールは手のひらの中心に置く。指に置いてはいけない
ボールがエンドラインより中に入ってはいけない(台の上で構えてはいけない)
・トスは16cm以上上げて、落ちる時に打つ。
・トスは真上に上げる。斜めに上げてはいけない。
・カラダでインパクトを隠してはいけない。

■レット(ノーカウント)となるケース
・サービスがネットインした。
・レシーバーがまだ構えていないのにサービスを出した。
・試合以外のボールが転がってくる、風が吹き込むなどしてラリーに影響があると審判が判断した。

テニスではサービスのネットインだけをレットと呼ぶが、卓球では「レット」はノーカウントとなる中断の総称。

■促進ルール(試合時間短縮ルール)
1ゲームが10分経過した時点で得点合計が18点未満の場合、競技を中断(レット)して促進ルール適用を宣言。
以後1本ごとにサービスを交代し、レシーバーが13回続けてリターンに成功すると得点となる。

■接触
・体が台に触れてもよい(フリーハンドを除く)
・フリーハンドがプレイングサーフェスに触れてはいけない。
・フリーアーム(腕部分)は触れてもよい。
・台を動かしてはいけない。台が動いてラリーに影響があったと判断されたら相手の得点。

■ネット
・ボールがネットのヨコを通って入ってもよい。その際ネットの高さより低い弾道でもよい。
・(からだの一部が)ネットのいずれかの部分に触れたら相手の得点。
*バレーボールで言うタッチネット

■ボール
・プラスチック製のボールを使う。
・国際大会は1メーカーのボールで行われる
・全日本選手権は試合前に選手がじゃんけんして、勝った方がメーカーを選ぶ

 

レアケースだが・・
・ネットより向こう、相手エンドで打球してもよい
バックスピンがかかり、ネットを超えたボールはネットの向こうで打ってよい。
・台の上に乗って打ってもよい(ただし台に手をついてはいけない)

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