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2016年7月 3日 (日)

「情報遮断」「ネタバレ回避」の1日

お昼の間、気をつけなければならないのは「僕がフットボールのポルトガル・ファンであることを知っている知人」から声を掛けられないことだ。

「よかったね!」

と言葉をかけられたことが、過去の2Mで一度あった。
その日、僕はポルトガル戦を録画しておいて、その晩に見るつもりだった。
その試合結果を知っていたサトウ氏が、僕の顔を見るなりそう呼びかけたのだ。

僕が「え゛それはないだろ?」という顔をすると、すぐに事態を察した彼は誤魔化しに入る。
「いや、そうじゃなくて^^;)」
遅いって・・
コミュニケーションはあうんの呼吸。
特に気心の知れた彼とは以心伝心の関係にあり、すべては後の祭り。
その晩は結果のわかった録画を、飛ばしながら見ることになった。

もしもそれが負け試合だったらどうだったか。
ある意味で、それならばいい。
「負け」という結果がわかった試合を90分も見る必要はない。
時間の節約になる。
それに90分見たうえの敗戦ならば相当なショックを受けるところだが「ネタバレ負け」の場合は、バラされた驚きがショックを覆い包んでしまう。



とにかく、今日はサトウさんに要注意。
彼が廊下の向こうから来たらルートを変え、会話の機会を与えないように心がけた。


想定外「不測の事態」も過去に一度ある。
ウィンブルドン決勝を録画しておいて、帰宅してから見ようと楽しみにしていた日のこと。
派遣会社のお調子もの姉ちゃんが、出社してくるなり「フェデラーごれんぱっ!(五連覇)」
と叫んだのだ。

憲法では国が言論の自由を保証しているので、僕は日本政府ではないが、彼女には文句を言わなかった。

友達からのメールも開かないことにした。
従って、友達へのメールも出さない。

ネットの閲覧もしない。
どこにどのようなリンクが書いてあるかわからない。
この6年で大きく変わったのは、いろいろなWebページにニュースのリンクが増えたことだ。

思わずクリックしたくなるようなタイトル、どうでもいいことだけど気になるタイトルで「こっち来いよ」ページへ誘う。

とにかくネットには参加しない。
パソコンやスマホでは、kindleで村上春樹を読むことに集中する。

それにしても、既に結果が出ていることを12時間も知らないで過ごすというのは妙な気分だ。
なぜ、自分はこんなことをしているのだろう。
結果を知ることを恐れている自分は、いったい何を恐れているのだろう?

結果を知りたいか否かと言われれば、すぐにでも知りたい。
では、なぜ知ろうとしないのかといえば、録画したコンテンツをどきどきしながら観たいから。
そうだ。「どきどき」が貴重なのだ。

毎日のように行われるNPBの試合は「リーグ戦」であり、1つ負けてもまたすぐに次がある。
一方、2Mの決勝トーナメントのような「ノックアウト」は、1つ負けたらそこで終わり。
天皇杯ならば次は翌年だが、ユーロの場合、次は4年後。
その「どきどき」は4年に1度の貴重なものなのだ。

さて、夕方の帰宅経路
すでに駅のキオスクにはタブロイドが並んでいる頃。
キオスクがある通路を避けて、いつもとは違う経路で電車に乗る。

電車を降りてから要注意なのは、コンビニの新聞スタンド。
その店舗は入口の目立つ場所に夕刊紙が立ててある。
視界を30度ほど逆側に反らし、その場をしのいだ。

つづく


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