フランスが10年前、ポルトガルに勝った理由
7月7日(木)28:00
準々決勝-3勝者 - 準々決勝-4勝者
[準決勝-2]
ドイツ 0-2 フランス
ドイツは過去3度、1972、1980、1996年にユーロを制している。
ユーロでは20年勝っていないが、直近のW杯2014を制しており、ベルギーが大会を去った今、優勝候補の筆頭である。
ところがこの試合はベストメンバーが組めない。
マリオ・ゴメス、ケディラが負傷欠場。
マッツ・フンメルスが出場停止。
今大会のQuarter Final(ベスト8)以降「主力が欠場したチーム」が敗れている。
QF ベルギーは3人のDFが欠場
SF ウエールズの司令塔ラズナーが出場停止
試合は前半additional time、PKでフランスが先制。
72分に加点して勝利。
血で血を洗うような激戦を想像していたが、フランスは1人の退場者も負傷者を出すこともなく勝利した。
これで決勝に進む両チームともに「出場停止」はいない。
イエローを1枚持っていく選手はいるが、決勝の次に試合はないので何の問題にもならない。
勝者フランス 2得点を決めたアントワーヌ・グリーズマン(7)
「トロフィーを掲げられることを願っているけど、今夜はこの喜びを味わいたい。皆、子供みたいにはしゃいでいるよ」
トトカルチョでフランスに賭けている勝負師は、このことばを苦々しく聞いただろう。難敵ドイツを倒して歓喜しないチームはない。「事実上の決勝」と揶揄する人が少なくない試合に勝ち、次は過去10連勝中のポルトガル。
喜び過ぎる気持ちもわからなくはない。
敗者ドイツ ヨアヒム・レーブ監督
「フランスはポルトガルに勝つと私は思う。ポルトガルにそこまでの印象はない」
ポルトガルを「お得意様」にしているドイツの監督がこう言いたくなるのはわかるが、敗者がSFの勝者に言うことではない。気絶するほど下品な談話である。
苦手とするドイツが敗れるという「最後のピース」が揃ったことで、ポルトガル優勝にお膳立てはできた。
ポルトガルはグループリーグを3位で勝ち上がった。
(3位から勝ち上がった4チーム中ブービー)
これは、前回ユーロ2012までのレギュレーションならば、グループリーグ敗退の成績だ。
勝てば「参加国中上から4番めのランキング国であり、元々地力は上だった」
負ければ「ここまで幸運に恵まれたが、最後に力尽きた」
と言われるだろう。
2位ベルギー、4位ドイツ、6位スペインが敗退した今、8位ポルトガルは大会前の時点では最もFIFAランキングが高かった国。
QF以降の戦いぶりで、あたかも強国のように思われているのはフランスだが、ポルトガルがチーム力で劣っている部分は何もない。
フランスとポルトガルが2Mで最後に戦ったのは2006年W杯Semi Final。
この時は疑惑のPKで挙げた1点でフランスが1-0で勝っている。
開始早々、フランスがペナルティエリアに侵入。
ポルトガルDFリカルド・カルバーリョが後ろに倒れた。するとティエリ・アンリはボールを蹴りに行かず、倒れているカルバーリョの足に引っかかりに行き、自らも尻餅をついた。これがファウルと判定される。
そのPKをジダンが決めて、決勝点だ。
2006W杯ドイツ大会はPKによる1-0のゲームが多く、審判による「判定勝ち」大会だった。
フランスは今大会のSemi FinalもPKを獲得している。
ユーロ2016決勝を裁くイングランドのマーク・クラッテンバーグを信頼している。
時代は変わっているし、決勝が「判定勝ち」になる危惧はない。
チーム状態=チーム力は互角とみる。ならば、勝敗の行方はどちらの監督が先発選手起用、初動作戦を成功させるか?
相手の戦術に対応して、的確な戦術変更、選手交替が行えるかにかかっている。
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