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2016年7月12日 (火)

開始7分、ロナルドとポルトガルに訪れた悲劇

ポルトガルがPK戦の末Quarter Final(ベスト8)を勝った日「Waiting for the Moment」MAN WITH A MISSIONを買った。
WOWOWのユーロ2016テーマ曲で、生放送のエンディングに流れている。
勝って聴くにはとても高揚感がある、かっこいい曲だ。
3:59という長さも80年代の洋楽のようで、さっぱりしていい。


【決勝】
7月10日(日)28:00
ポルトガル - フランス
組み合わせの妙でポルトガルがHOME、開催国のフランスがAWAY扱い。
フランスが開催国のメリットを享受したのは、グループリーグで楽なA組に入っただけ。ここ2試合は開催国なのにAWAY扱い。しかもポルトガルよりも1日短い、Semi Finalから中2日で決勝を迎えている。

ユニフォームはポルトガルが1stの「赤」濃淡がかぶるためフランスは「青」ではなく2ndの「白」と予想していたが、さすがにそこは「青」を着てきた。
両者共に濃い色なので、画質を際立たせるためにコントラストをきつくした安物テレビのような映像だ。


フットボールの国際試合には国と国との間に相性が存在する。
それはプレースタイルの相性というよりは、心の部分に起因するのではないだろうか。
それは民族にすり込まれた「苦手意識」と推察する。
それを払拭して勝つためには「客観的にみて勝てる」確信と「今日が勝つ日である」という強い決意が必要である。

フェルナンド・サントス監督に替わってからのポルトガルチームは、誰もが大人になり驚くほどの落ち着きを見せている。
かつて、危機になるとすぐに慌てふためいたり、感情を露わにしてカードをもらったり。そういう姿を見なくなった。

その典型的な出来事が、Quarter FinalのPK戦。
ポーランドGKファビアニスキの度重なる挑発を誰もが相手にせず、5連発を決めてみせた。
Semi Finalを勝った後も、誰1人子どものようにはしゃぐ者はいなかった。

フェルナンド・サントス監督のもと、精神的な高みを見せているポルトガル・チームの異次元の強さがここで爆発する予感がしている。


試合会場はスタッド・ド・フランス
行ったことはないが、デコを応援し始めてからいくつかある思い出の場所のひとつ。
2005-06シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝が行われた会場だ。
FCバルセロナ 2-1 アーセナルFC
アーセナルのGKが退場するという展開ながら先制され、終盤エトーの飛び出しで追いつき、試合を決めたのはDFのブラジル人、ジュリアーノ・ベレッチだった。
ブラジル人フットボール選手で、他国籍の代表を選んだ選手は日本ではラモス瑠偉、呂比須、三都主、闘莉王。
ポルトガルではデコ、デルレイ、ぺぺ、リエジソンらがいる。
今回のユーロ2016には、FCバルセロナでデコの親友だったチアゴ・モッタ(ブラジル・イタリア国籍)もイタリア代表の10番をつけて出場していた。
あの日は勝利の余韻に浸ることを見越して有給休暇をとっておいた。


ポルトガルはSemi Finalから中3日、フランスは中2日。
ぺぺの負傷が癒え、ウィリアム・カルバーリョは出場停止明けで復帰。
レナト・サンチェスはロナルドがユーロ2004で記録した「ユーロ決勝史上最年少出場」記録を更新。
ゲーム前、前回優勝のスペインからシャビがトロフィーを持ってくる。


<前半>
序盤、フランスが攻勢をかける。
積極的に高い位置をとり、ポルトガルを圧倒している。
見ている方の心拍数が上がるほど、青いユニフォームの動きが激しい。
すると、フェルナンド・サントス監督の指示が出たのだろう。
ポルトガルも高い位置でのパスカットに行き始める。これはフランス・ベンチにとって誤算だったろう。
この臨機応変な対応が今大会、ポルトガルチームの真骨頂だ。

結局、フランスが激しかったのは、序盤の数分だけだった。
中2日の疲労度を考えてか、序盤に先制点を奪って逃げ切る「W杯2006Semi Final」の再現を狙ったのかも知れない。


4分 ナニがポルトガル初シュート、しかし大きく上に外れる。

ポルトガルに悪夢の瞬間が訪れる。
7分11秒 パイエ(8)の右脚がロナルドの左脚太ももに食い込む。
このプレーは「一発レッド」に値する確信犯。
しかし、マーク・クラッテンバーグはイエローすら出さなかった。試合序盤にイエローを出すと、返って試合が荒れるという考えなのだろう。

テレビカメラは困惑の表情を浮かべるパイエのアップを捕らえていたが、その後の報道でパイエはエブラとハイタッチしていたという。

屈強なロナルドは立ち上がり、プレーを続ける。
まだ、いけるのか・・ できれば少しムリをしてこの舞台に残って欲しい。


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