« 何度見ても顔がほころぶポルトガル初優勝の瞬間 | トップページ | ポルトガル優勝の幸運を検証する »

2016年7月19日 (火)

ポルトガル優勝記念Tシャツを追いかける

アンリ・ドロネー杯*1 を中心にピッチ上で記念撮影を終えた選手たちは、ポルトガルサポーターが占めるスタンドへ挨拶に行く。
*1ユーロの優勝カップの名称、ワールドカップの方はかつてジュール・リメ杯と呼ばれていた

すると、チームスタッフが白いTシャツを配っている。
チャンピオンTシャツだ。メジャーなスポーツ大会では勝利を見越して事前に作っておくことが多い。フットボールの2Mでは見慣れた光景である。
恐らくフランスチームも同様のTシャツを作っていたはずだ。
Tシャツは1枚3,000円程度で作ることができるので、チームスタッフ全員分を仮に50枚作ったとしても15万円。
用意してあった優勝パレードの経費と比べれば、無駄になったのは些細な金額である。


ポルトガルの選手が着始めた白いTシャツ。
ポルトガル代表エンブレムの十字架が大きく描かれ、中央に「#1DE11MILHOES」と書かれている。
手に持っていたアンリ・ドロネー杯をスタッフに渡して、ロナルドもシャツを着る

欲しい


UEFA CL2004-05決勝では優勝した直後、FCバルセロナ公式オンラインショップで「リーガ・CLニ冠」Tシャツが販売された。
前面にはチームスローガン Mes que un club(一クラブを超越した存在)


背面には2005-06バルサ選手一覧

価格31.91ユーロ(送料込み)
注文から23日で東京の自宅に届いた。


これは、発売されるのではないか。
ポルトガル代表はクラブチームのように商売に長けているとは思えないが、しらべる必要はある。
その日のうちに大手サッカーショップ2店に問い合わせたところ、さすがにまだ「予定はありません」という返事だった。


2日後にはイギリスのブランド「RE-TAKE」が「ポルトガル代表 European Champions 2016 Tシャツ」の発売を決定。日本でもネットショップで予約受付を開始した。
だが選手が着ていたものとは別もの。
マルーンと白の2色をベースにしていて、デザインも全く異なっている。
バリエーションは以下の7種類×2色


【1】CAMPEOES 2016
前面に以下の文字が入る
PORTUGAL 2016 CAMPEOES DA EUROPA
PARIS 10.7.2016
PORTUGAL 1 FRANCE 0



このような「無難」なデザインが最も長く着られる。
背面に「7」「RONALDO」と入っているようなシャツは記念品としてはいいが、表を着て歩けない。
メンバー一覧のバックプリントは「リーガ・CLニ冠」Tシャツで経験したが、時が経ってみるとそれほど重要な情報には思えなくなった。

結局、客観的な優勝という事実だけをさりげなく記してあり、町で着ても誰も見向きもしない。そういう一着こそ、長い目で見れば商品価値が高いのである。


【2】Portugal C.R #7
【1】の背面に 7RONALDO

【3】Portugal R.S #16
【1】の背面に16 R.SANCHES


【4】 2016 Portugal
欧州地図をデザイン

【5】Road to Victory
【4】の背面に全7試合の相手スコア

【6】Portugal Squad
【4】の背面に23人のナンバーと名前


【7】Squad with Eiffel
前面:エッフェル塔の絵柄で23人の名前をデザイン


その後、UEFA公式ストアでも、UEFAオリジナルデザインの「ポルトガル優勝記念Tシャツ」が発売された。
RE-TAKEの場合、日本への納品は9月とされているが、UEFAの方は、通常便2~3週間で届く。


優勝直後のTシャツはポルトガル帰国後の凱旋イベントでも選手たちが着用していた。
優勝決定の日から、毎日「ポルトガル優勝記念Tシャツ」のキーワードでGoogle先生に質問を出している。
だが、今のところ発売の噂さえ見つけることができない。

| |

« 何度見ても顔がほころぶポルトガル初優勝の瞬間 | トップページ | ポルトガル優勝の幸運を検証する »

デコ」カテゴリの記事