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2016年7月18日 (月)

何度見ても顔がほころぶポルトガル初優勝の瞬間

GKパトリシオがなかなかゴールキックを蹴らず、遅延行為でイエロー
ここは1枚もらうイエローで得る5秒、10秒が愛おしい
パトリシオの蹴ったロングボールが、ハーフウェイラインを超えて着地したところで長い笛。

一匹の蛾がロナルドの上を発ち天空へ舞い上がっていった。

歴史をこじ開けた
その瞬間に立ち会えて嬉しい
デコが現役の時にはなし得なかったポルトガルの新たな1ページ。
デコは今頃、どこで誰と喜んでいるだろうか。
(デコは会場にいて、同じブラジル人ぺぺとの記念写真が公開されていた)

WOWOWが用意した優勝ポルトガルの字幕が表示される。下には小さく「初優勝」と添えられている。
事実として報道されているそのわずか数文字を、どれだけの長い間待っていたか。
僕はまだ10年ほどだが、それ以上、人によっては数十年の年月がかかって、ようやく、今この瞬間の至福の時にたどり着いた。

歓喜するロナルド、ポルトガルサポーター。
録画しておいた生放送の映像は、リプレイする度に、その時の幸せを生で味あわせてくれる。

僕たちは暫定的な存在であり、いつも暫定的な時をつないで生きている。いまこの瞬間の苦しみは永遠のようであっても、そうではないし、つつがなく生きていた一瞬にも、気の迷いですべてを失ってしまうことがある。

ポルトガル初優勝の瞬間は、そんな僕たちに、いつでもここに戻ってくればいいという初期値を提示している。
人生には至福の時があるという証拠。
一般的に、それは「希望」と呼ばれている。



2Mにおいて、グループリーグを3位通過したチームの決勝進出はW杯では過去に2チームあるが、優勝したのはポルトガルが初めて。


ロナルドはトレシャツを手に巻き付けて、上半身裸になっている。
なんで、いちいち脱ぐかね。
男性ファンはそう思うが、女子ファンに「あれが楽しみ」と聞いたことがある。
試合中に脱ぐと「警告」されるので、終わったら脱ぐ。
彼なりのファンサービスなのかも知れない。

手に巻いていたシャツはカメラマン席に投げ入れた。この後、表彰式に向けて着替える必要があるからだ。
そして、チームスタッフからゲームで着ていたのと同じ長袖の1stユニフォームが届けられた。



ポルトガルメンバーが両側に分かれて花道を作り、フランスメンバーが銀メダルをもらいに行く。
つづいてフェルナンド・サントス監督を先頭にポルトガル。
ロナルドはテーピングした左足がうまく伸縮しない。主に右脚の推進力だけで、最後尾から栄光の階段を上る。


銀メダルを受け取るフランスメンバーのうち、数人は首にかけるのを拒み、手で受け取る。ここまで来て銀メダルにどれだけの価値があるのか、まだその重みを受け容れられないのだろう。
真っ先に降りて来たデシャン監督が階段を踏み外し、観客が手を出して支えようとする。平静を装ってはいるが、地元開催の決勝で敗れた悲痛と心労は察するに余りある。


レナト・サンチェスは首にかけてもらった金メダルを外して、手に巻き付けた。
「僕にとってこの優勝は、ボーナスみたいなものだよ」
試合後のコメントからは、自分の力で勝ち取った訳ではないカップは余録みたいなもの。次は「自分のチームで自分が勝ち取ったカップ」を掲げてみせる。という気概が感じられる。
しかし、手に持っていると無くすかも知れないし、いろいろと不都合だ。
すぐに思い直して、もう1度首にかけた。



ロナルドがトロフィーを掲げる
ガッツポーズ(僕も)
トロフィー落とすなよ
仲間にトロフィーをパス
花火が飛び散る

とことん喜んで欲しい
君たちが歴史だ

フランスメンバーは引き上げることなく、ポルトガルの姿を見ている
(大半はベンチに座っている)


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