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2016年8月18日 (木)

ダニとの40日戦争

あれだけ咲き誇っていた桜が散った朝、体じゅうが痒くて目が覚めた。
両手にはひどく掻きむしった跡。
血がにじんでいる。

夜中のうちに、誰かが布団に侵入して、尖った爪で引っ掻いたのか?
しかし、それは妄想に過ぎない。
自ら、引っ掻いたのだ。
自分の体をこれだけ深く傷つけるとは、よほど痒かったのだろう。


明くる日、さらにその傷跡が増えていた。
「乾燥肌」なのか?
冬場ならば、肌が乾燥して痒くなることはある。
しかし、季節はもう春。花びらが散った後、冷たくされる桜に新緑が芽吹き、すぐそこに初夏の足音すら聞こえている。


もしかして、これはダニなのではないか?
ここに僕とダニとの40日戦争が始まった。

まずは敵を知らなければならない。
図書館にこもり、ダニについての文献をしらべる。


人が刺されるダニの種類
■屋内ダニ
屋内、車内、人体に生息しているダニ
【例】シラミダニ、チリダニ、ツメダニ
シラミダニ:刺されると酷くかゆい
体内にいるダニとしては「ヒゼンダニ」顔の毛穴に住む「ニキビダニ」がある。


■屋外ダニ
屋外に生息している。屋外で刺される。屋外で付着して家に持ち込むことがある。
【例】イエダニ

イエダニは刺されると酷い皮膚炎になる屋外ダニ
体長:0.7mm程度
本来はネズミが宿主。
名前は「イエ」ダニだが、それはかつてネズミが家にいたから。
ネズミの居場所である屋根裏が減っており、現代では屋外ダニとされている。

刺された跡が大きく赤い●になる場合、イエダニに吸血された可能性があるが、イエダニが人を刺すのは偶発的。寝ている時に刺されるのはイエダニではない。
後述する「ダニ捕りロボ」は「イエダニには効果はありません」と謳っている。



「屋外ダニ」は屋外で植物などにむやみに触らないよう気をつければよい。
ここからは「屋内ダニ」を究めていく。


ダニは湿度、気温が高い所に生息する。
従って、ダニに刺されるのは4月~9月頃
チリダニの生息条件は湿度60%~85%
そこでデジタル湿度計をにらみながら、湿度が60%を超える日はエアコンの「除湿」をかけることにした。


餌があることも生息条件のひとつ。
餌となり得るのは「菓子などの食べくず」人体から剥がれ落ちた「皮膚」「フケ」
ダニを繁殖させないためには、密封していない食べ物を置いてはいけない。
饅頭、和菓子などを置かず、寝室ではお菓子、パンなどを食べない。

日頃の習慣としては、こま目に掃除機をかける。
また寝具にフケが滞留しないよう、枕には枕カバーをつけてこま目に洗うことが効果的だ。

つづいて居着いてしまったダニの駆除についてしらべる


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