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2016年8月27日 (土)

逆転金メダル 駆け寄るコーチに防御姿勢を取る松友美佐紀

レスリング女子はロンドンでも堅調にメダルを確保しており、いま日本が参加している競技中、最も安定的にメダルを獲得している競技といえる。

ロンドン


日付(日本時間) 戦績 「金」 「銀」 「銅」
8月7日 卓球女子団体決勝 日本0-3中華人民共和国 「銀」
8月8日 レスリング女子48kg級 小原日登美 「金」
レスリング女子58kg級 伊調馨 「金」
8月9日 レスリング女子53kg級 吉田沙保里 「金」
サッカー女子決勝 日本1-2米国 「銀」

レスリング女子48kg級の小原日登美はロンドンが初五輪。「金」を最後に引退した。

女子レスリングは2004年のアテネ大会から正式種目となり、リオは4度めの大会。
48kg級は、アテネと北京は伊調千春が連続「銀」
ロンドンとリオは小原日登美、登坂絵莉で連続「金」となった。


リオ


日付(日本時間) 戦績 「金」 「銀」 「銅」
8月16日 卓球男子団体SF3-1 決勝進出
体操男子種目別跳馬 白井健三 「銅」
8月17日 卓球女子団体 「銅」
シンクロナイズドスイミングデュエット 乾友紀子/三井梨紗子 「銅」
8月18日 レスリング女子48kg級 登坂絵莉 「金」
レスリング女子58kg級 伊調馨 「金」
レスリング女子69kg級 土性沙羅 「金」
卓球男子団体 「銀」
バドミントン女子ダブルス高橋礼華/松友美佐紀 「金」

錦織圭に始まった「逆転日本」は、この日、レスリングで真骨頂を発揮する。

登坂絵莉 残り13秒
伊調馨 残り3秒
土性沙羅 残り30秒

いずれもリードされたまま迎えた残り30秒以内からの逆転劇。
この「逆転日本」の流れは、バドミントン女子ダブルス決勝にバトンが渡り、最終セットあと1ポイントでマッチポイントというところから、6ポイント連取して「金」を取ってみせた。

卓球にも言えることだが、バドミントンはシャトルが速すぎるうえ、ネット越しのカメラアングルのために、プレーが止まった瞬間、どちらの得点なのかわかりづらい。
その場合、どちらの選手がガッツポーズをするかで、判断することになる。

最後の1ポイントもシャトルは落ちているが、それがどちらのコートなのかは見づらい。
高橋が寝転んだことで、日本が勝ったことを知った。

ふつーならば、ここでダブルスのペア同士が抱き合うところだ。ところが、高橋は寝転んでいる。1人行き場のない松友にコーチが駆け寄り、抱きしめようとするが、松友は防御姿勢をとった^o^;)
そんな松友をぎゅっとではなく、そろりと抱きしめたコーチが印象的だった。


伊調馨は、五輪で女子レスリングが始まって以来4大会すべて「金」
五輪4連覇は女子では全競技を通じて史上初。

男子は過去に4人が達成している。
ヨット エルブストロム(デンマーク)
陸上男子円盤投げ オーター(米国)
陸上男子走り幅跳 ルイス(米国)
競泳男子200m個人メドレー フェルプス(米国)

五輪五連覇は前人未踏
5連覇ということは足かけ16年「金」をとるということ。
それは12年「金」を取り続けた人にしか挑戦権がない。
2020年東京五輪で、それに挑めるのは伊調馨だけなのだ。
ぜひ、挑戦して欲しい。

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