リオ五輪とインターネット同時配信
リオ五輪は「インターネット同時配信が本格的に始まった大会」として記憶されることになった。
8月6日の朝、パソコンを立ち上げてすぐに、リオ五輪が開幕することを思い出した。
ブックマークしておいたNHK五輪のウェブサイトを開く。
確か、インターネット配信があるはずだ。
ちょうど開会式のLIVE中
【放送同時・実験】開会式をクリック
今回はストリーミング配信とは別に、テレビ放送のインターネット同時放送も行われている。
これは「目の毒」だ。
目の前でテレビが流れていると、人はそこに引きつけられてしまう。
どれだけパソコンやスマホが普及して、ネットやゲームや配信という新たな娯楽が生まれても、まだテレビの魔力には叶わない。
その理由は「受動」
テレビは電源を入れるだけで、ユーザーがあとは何もしないでいいように工夫されている。
ゲームならば画面をタップしなければならないし、配信ならば番組が終わる度に次の番組を選んで実行しなければならない。
テレビは人が起きている時間(最近は夜中でも)延々と流れ続ける。
今回は「NHK」「民放」ともにスマホアプリを提供していて、スマホでも見ることはできるのだが、スマホにはパケット代という壁がある。
先月WOWOWが行ったユーロ配信を見た時は2試合つまり180分で一ヶ月のパケットが終わってしまった。
五輪を見始めたら、とても180分では済まない。
その点、パソコンはパケット代を気にしなくて済む。
どうせ、すぐに通信状況が悪くなり画面が止まるのだろう。
そう考えていたが、一向に止まる気配がない。
(開会式終盤には時々、止まっていた)
(開会式終盤には時々、止まっていた)
時々、画面がにじんだようにぼやけることがあるが、それが衛星中継による映像の乱れなのか、ネット帯域の問題なのかはわからない。
少々、映像が悪くなろうが「止まらない」方がありがたい。
見始めた時は50番めの国が入場していた。
画面右上に「日本104番め」と表示されている。
ずいぶん先だたなと思っていたが、だんだんと近づいてくる。
いつの間にか表示が「まもなく日本入場」に変わっている。
せっかくだから日本の入場を見よう・・・
テレビの作り手たちの思う壺。飛んで火に入る夏の虫である。
結局あっという間に104番め日本
選手団は前回のロンドン大会を50人上回る338人。
その費用は、我々日本人1人1人が働いて支払った税金、勤めている組織からの税金、あるいは消費者として企業に支払った代金の中からスポンサー拠出のカタチで賄われる。
一定の豊かさがあり、多くの選手に機会を与えることができることは、素晴らしいことだ。
できれば、みんなのお金で機会を「与えられた」選手たちが、インタビューで国民に夢を「与えたい」などと言わないで欲しい。
NPBではプロ選手に対して、メディアへの受け応えを指導しているようだが、依然として思考停止したコメントがあふれている。
東京五輪2020に向けて、スポーツ庁はメディア対策を「選ばれた」選手たちに教育してはどうだろうか。
福原愛ちゃんが旗を振っている。
女子アナがそれを見て「福原愛さんの姿が見えますね」と実況を入れる。
となりに居る伊藤美誠ちゃんにも触れてやれよ!
とパソコンに突っ込む。
結局、見るつもりはまったくなかった開会式を最後まで見てしまった。
最終聖火ランナーは誰だろう?
NHKでは「ペレ」を予想する人が多いことを伝えていた。
だが、返ってそれがペレではないことを暗示している
ここ数回の五輪では、意外性がトレンドになっている。
登場したのは地味なおじさん(笑)
聖火台?に点火した。
いや、この先にペレが出てくるのか?
疑心暗鬼が消えない。
だが、このおじさんが最終ランナーだった。
名前はデ・リマ
そうきたか・・それは、ブラジルの五輪史上、美談の頂点に立つ人だ。
12年前のアテネ五輪2004。
男子マラソンでトップを独走していたのがデ・リマ
しかし、以前にF1レースのサーキットコースにも乱入したことがあるスカートをはいたおじさんが、突然沿道からデ・リマに襲いかかり拘束されてしまう。
これは五輪に限らず、マラソン史上最初で最後の悲劇だ。
辛うじて3位で銅メダルを確保した彼は、一切、暴漢を責めることなく、完走できたことに謝意を述べたのである。
恐らく、五輪において、最も世界中を感動させたブラジル人である。
そうなると、そういう人材は日本では誰になるのか・・
それは、ゆっくり4年かけて考えることにしよう。
結局、見るつもりはまったくなかった開会式を最後まで見てしまった。
最終聖火ランナーは誰だろう?
NHKでは「ペレ」を予想する人が多いことを伝えていた。
だが、返ってそれがペレではないことを暗示している
ここ数回の五輪では、意外性がトレンドになっている。
登場したのは地味なおじさん(笑)
聖火台?に点火した。
いや、この先にペレが出てくるのか?
疑心暗鬼が消えない。
だが、このおじさんが最終ランナーだった。
名前はデ・リマ
そうきたか・・それは、ブラジルの五輪史上、美談の頂点に立つ人だ。
12年前のアテネ五輪2004。
男子マラソンでトップを独走していたのがデ・リマ
しかし、以前にF1レースのサーキットコースにも乱入したことがあるスカートをはいたおじさんが、突然沿道からデ・リマに襲いかかり拘束されてしまう。
これは五輪に限らず、マラソン史上最初で最後の悲劇だ。
辛うじて3位で銅メダルを確保した彼は、一切、暴漢を責めることなく、完走できたことに謝意を述べたのである。
恐らく、五輪において、最も世界中を感動させたブラジル人である。
そうなると、そういう人材は日本では誰になるのか・・
それは、ゆっくり4年かけて考えることにしよう。
1度、スイッチを入れたらなかなか消すことができない。
テレビと違い、パソコンは起きている限りずっと灯いているからだ。
テレビ・コンテンツのインターネット同時配信は、テレビ受像器以上に「目の毒」であり、始末が悪いかも知れない。
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