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2016年10月19日 (水)

ライブで心を解き放つ勇気を与えてくれるのは

【第12話】

開演前に予想した通り、ホームベース側が正面ステージだった。
3人は時おり、向こう側のステージに回ることはあっても、大半の曲を「正面」で歌っている。
僕らがいる側はその恩恵に預かることができた。
ということは、残り240度の側にいる人たちは、あまり肉眼で3人を捕らえられないということになる。

この二日間の映像はWOWOWで放映されるし「デロリアン」で発売される。
天井カメラなど、機材の都合で「正面」を決めなければならない事情と推察する。
座席により、運不運が分かれたということになる。



できるだけステージ上にいる「現物」を見ることにした。
大型モニターをみれば表情のひとつひとつまで読み取れるが、それはあとから映像作品で確認できる。
今ここでしか見るしかできないものを見る。
メインステージに並んだその小さな3人の姿が目に焼き付いている。
正面の座席が当たり幸運だった。



8 NO RAIN, NO RAINBOW

ギターの音色に聞きおぼえがある
そうだ、今聴いているこの音は、子供の頃からQUEEN、レインボー、X-JAPANと聴きついで来た音なのだ。
ブリティッシュ、ヘヴィメタル、レコードで聴いて1人部屋の中でエアギターをかき鳴らしていた。
そういえばヘヴィメタルのライブ参戦は初めだった。
目の前に、愛してきた音がある。

翌日の報道を見て、この日会場に訪れたファンは40代が多く、上は70代までいたと知った。

ベビーメタルは演奏が上手い
曲がいい
歌が上手い

ここまでならば、過去にもそういうヘビーメタルバンドはいた。

ダンスがみごと
ルックスがいい(可愛い)

この「5拍子」そろったパッケージがベビーメタル。
これまで世界中で誰もやったことがないマーケティングなのである。



9ド・キ・ド・キ☆モーニング

10 メギツネ

SUがキツネ面で顔を覆い「ソイヤソイヤ」とYUI、MOAの煽りで場内が一体化する。
日本の各地に伝わる伝統的な祭り囃子を取り入れたロック。
日本には神輿を担ぐ人と、そうでない人がいる。

これまで自分は後者であり、町内会でお祭りが行われていても沿道で傍観してきた。
日本人ならば体の芯にはあっても敢えて向き合ってこなかったリズム。

それがライブという機会を得て、解き放たれる。
来週、秋祭りがあるから「僕も神輿を担がせてください」という勇気はまだない。
(ずっと持てないかも知れない)
もしも、今日が「ぼっち」参戦ならば、もっと静かにしていたかも知れない。
解き放つ勇気を与えてくれるのは、一緒に聴きに来てくれる友達なのだ。

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