その日のための準備
1時間遅れたスカイマーク便の搭乗が始まる。
スカイマークの機内は中央廊下をはさんで左右3席の6席
搭乗案内は窓際>中央>通路側の順で行われる。
あとから来た人が「ちょっとすみません」と言って、その人の膝越しにすり抜けていく、いつもの光景がない。
とてもいい運用方法だ。
2ヶ月前に乗ったスターフライヤーはこうではなかったと思う。
すでに乗り込んでいた窓際の隣人は、むき出しにした素足を組んだ20代前半女子。
相撲取りのようなおじさんも困るが、こういう人も隣人としてあまり歓迎ではない。
後からやってきた、通路側の隣人は上品なおばあさん。
すみませんとこちらに一礼して、体を折りたたんで腰掛ける。
あまりに小さくて、いすの半分も使っていないように見える。
携帯がははおばさんといい、ショートパンツ足むき出し女子といい、いろいろな女性と旅の縁があるものだ。
福岡空港は2ヶ月前に降り立った時とは、様相が異なっていた。
大規模なリニューアルを行っているようで、あちこちが目隠しされている。
ターミナル前のロータリーに入る車は規制されており、地下鉄に出るまでの通路もずいぶんルートが変わっていた。
JR九州のサイトですんなりと1時間後のダイヤに変更ができていたおかげで、スムーズに博多から佐世保行き特急「みどり」に乗ることができた。
JR九州では車内販売がないので、夕飯代わりの軽いものをコンコースのファミマで買おうと思っていたら、ファミマがなくなっていたのが計算外。
しかたなく、ホームの売店でメロンパン1個とりんごジュースを買う。
空港で食べたサンドイッチにつづき、これが今日最後の食事。
午前中は仕事に出て、留守中の仕事をそれぞれに割り振り、目処がついたところで帰宅して準備。
すぐに家を出てきたので、途中ではなにも食べる時間がなかったし、食べることも忘れていた。
こんな時は、あとから振り返ると大きな「うっかりミス」をやっているものだが、今回は図書館に返す本を忘れていただけで、大きな失敗はなかった。
父のときは余命宣告からおよそ3ヶ月、日々を「父が逝ってしまう」というため息と戸惑い。そしてそのためにできる空白期間のための準備で毎日が過ぎた。
一方、今回は容態が悪いと言われてからわずか1日。
なんの準備にも取りかかれていなかった割には、まずまず段取りしたことになる。
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