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2016年10月15日 (土)

焼香はお香を拝まないように

田舎では新聞に「おくやみ」欄があり、すべての故人情報が掲載される。
都会でどうなのかは知らない。
日頃、新聞をくまなく読んでいないので。ただ恐らく東京で同じことをやっていたら、それだけで紙面が尽きてしまいそうだ。
故人の氏名、死亡日時、通夜の日取りと会場、告別式の会場、喪主氏名
締め切りまでに判明した長崎県内すべての故人が掲載される。
親戚の話によると、田舎の人は毎日この欄を欠かさずに見ているという。
互いに欠礼のないよう、リサーチする必要があるのだそうだ。
目を皿のようにしてこの欄を見ているのは、主に老齢の方々ということになるが、これを生業としている方もご多分に漏れない。
互助会、葬祭場、記念品、そして年金や保険組合の方。
金融機関の皆さんも恐らく見ているのだろう。
その証拠に、告別式の翌日から一斉に玄関のベルが鳴り、いろいろな業者が来訪した。
法要のお斎で使う仕出し業者さんは、弁当見本を現物で持ってきて驚いた。
「前回」にはなかったことだ。
朝ゆっくり起きると、ちゃぶ台に数種類の弁当が積まれていて、親戚が手配したのかと思った。
イベントとしての通夜は、仕事をしている人が仕事を終わって駆けつけても間に合う時間に設定されている。
だが、その前から弔問者が次々に訪れる。
早めに来て、我々遺族と話をして、亡骸に会い言葉をかけていく。
そして、イベントとしての通夜が始まる前には帰って行く。
このわずかな時間のために礼服を着込み、女性であればそれなりの身繕いをして来ていただけることは、とても有り難いことだ。
通夜の儀式が近づいてくると、親戚の数が増え始める。
あと30分ほどになると、遺族が前方に立ち「弔問者」を迎えて一礼する。
ちなみに通夜は「弔問」であり、告別式=葬式は「会葬」である。
挨拶のとき、ここを間違えないよう、原稿には赤字で書いた。
通夜が始まる。
導師(つまりお坊さん)が入場し、お経をいただく。
お経に続いてすぐ、喪主が先陣を切って焼香なので、ぼーっとはしていられない。
しかし、お経に聞き入っていて、終わった時には少し意識がもうろうとしていた。
別に寝ていたわけではないが。
焼香は二回お香をつまんでくべる。
そして、前方に(これはお坊さんに対して)一礼して合唱する
お香を目の高さに上げて拝む人がいるが不要だ。
誰かが始めたから、皆が粗相のないようにと真似をしているのだろう。
ほかの宗派のことは知らないが、少なくともうちの宗派ではやらないので、事前に斎場の係員から「お香を拝まないように」と釘を刺された。
僕がやったことが皆さんの見本になるので重要だ。
焼香を終えて振り返った時も、礼はせずさっさと着席するよう言われていたので、その通りにする。
はじめに誰かがやると、あとの皆が真似をする。
なかには、遺族らしき人のグループに満遍なく礼をする人もいる。
中学校の卒業式じゃないので、あちこちに礼をする必要はないのだ。

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