年賀状は出せないけれど、もらいたい
窓の外から聞こえてくるぴゅーぴゅーという風の音におびえ、この冬、初めてコートを着て来た日
コピー機のところで、気心の知れた知人が話しかけてきた
「そういえば、motoさんところは、今年は喪中でしたよね?」
ここ20年ほど、いつも年賀状をくれるとなりの部署のサトウさんだ。
彼の身内に不幸があった年と僕の父が還浄した年以外、年賀状のやりとりがつづいている。
(喪中につき)今年は失礼します
すかさず、笑顔で応じた。
しめしめ、これで欠礼はがきを出す手間が省けた
そう考えた次の瞬間、このままでは自分も年賀状がもらえないことに思いが及ぶ。
サトウさんの年賀状には、爆笑の四コマ漫画が書いてあったり、美人の奥さんの写真が貼り付けられているわけではない。
ごく普通の、いや、今時、時代遅れとも言えるような、業者に依頼した活字印刷の1枚である。
もらってもあまり嬉しくはない。
もらってもあまり嬉しくはない。
しかし、元旦にポストを開いた時、自分あての年賀状が入っていない郵便箱を想像すると「枯れ木も山の賑わい」
1枚でも多い方がいい。
そこで、こうつづける
でも、欠礼は喪に服している側のことであって、いただく分には一向にかまいませんよ。
僕も喪中とわかっている親しい人には、お年玉付き年賀はがきの「年賀」を抹消線で消して、文面も「新春のご挨拶を申しあげます」に替えて送っていますよ。
お年玉付き年賀はがきを使うのは、抽選のお楽しみがあるからだ。
JPが発行している欠礼はがきの場合、余興がなく味気ない。
抹消線を引いて年内に出すと、年内に配達されてしまうので、12月30日か大晦日に出す必要がある。
抹消線を引いて年内に出すと、年内に配達されてしまうので、12月30日か大晦日に出す必要がある。
なんだか、手前味噌な話しをしてしまったな・・
話したあとに、そう思った。
自分の工夫を人に話したくなるのが、僕の悪いクセ(杉下右京か)
「じゃ、それも含めて、検討します」
サトウさんはコピー用紙を握って、違う方向へ帰っていった。
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