お斎の概要と喪主の役割
初七日法要のあとは、お斎(おとき)を予定している。
一般的には「精進おとし」と言われているが、死を忌まわしいものとしない浄土真宗では「お斎」と呼ぶ。
浄土真宗では会葬御礼に塩がついていない。
会葬者の中には「なんだよ、塩がついてないじゃないか。気が利かないな」と思う人がいるかも知れないが、死は穢れたものではないため、玄関先で「おーい、塩まいてくれ」ということもやらないのである。
事務所で僧侶にお布施を渡す。
その際「この後、お斎を予定しておりますが、いかがでしょう」と申し出ると、ご輪番さんから「行く」「行かない」の返事がくる。
もしも僧侶がお斎を辞退した場合「御膳料」を5,000円または10,000円つつむ。
そのために事前に袋に入れて用意しておく。
また、僧侶がお斎の席から退席する際は「お車代」として5,000円をつつむ。
こちらも事前に用意しておく。
こういったことは「前回」父の葬儀で学んだことを書き留めておいたのが、とても参考になった。
姉からは「あんたは几帳面やねぇ」と褒めてもらったが、しらべる(ホームページ)に書いてるからねとは言わなかった。
初七日後のお斎は喪主が主催して、僧侶、親族や世話になった人をもてなす宴。
費用は喪主が支払い、この宴については「香典」の類いは受け取らない。
会場に入る前に、近親者の男性に「献杯」の音頭を頼んでおく。
乾杯ではなく、献杯(けんぱい)である。
はじめに喪主が挨拶する。
ついさっき「満点じゃ」と褒められたばかりなので、ここはいい話でもしたいところだが、さすがにお斎の挨拶までは考えていなかったので、卒のない話にとどめる。
本日はご会葬、そして初七日法要まで参列いただき、ありがとうございました。
ご輪番様、親族の皆さんのおかげさまで無事、葬儀と法要を終えることができました。
ささやかではございますがお食事をしていただきながら、母の思い出話などをお聞かせくださればと思います。
それでは●●さんに、献杯をお願いします。
こんな具合だ。
席次はご輪番さんが中央の上座。
喪主はその正面に座る。
なぜならば、ご輪番さんの話し相手を務めるのは喪主の役目だからである。
見ず知らずの僧侶と一瞬で打ち解ける特技をもっている人は日本人には少ない。
そこは僕もご多分に漏れない。
正直、苦手だ。
だが、喪主である母の代わりに取り仕切った「前回」と比べると今回は自分が喪主。腹が決まっていた。
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