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2016年12月14日 (水)

電車の中で足を組む黒タイツの女

大雪を過ぎると、東京にも本格的な寒気が訪れる。
冬場の東京はここからぐっと雨が少なくなる。
だからと言って、寒さだけは逃れられない。

遅く始まりやたらと変則だった台風がおちつき、寒暖差の乱高下が人々の体力を奪ったところだ。
風邪を引いている人がとても多い。
咳をしている人、鼻をすすっている人をあちこちで見かける。
それは通勤の電車もご多分に漏れない。



会社帰りの最寄り駅。
とても混んでいる電車を1本見送り、次の電車を列の先頭で待つ。
すると次に来た電車ではちょうど、ロングシートの端の席が空いたところだった。

端の席をゲットできるのは、とても嬉しい。
それは、他人との接点が2分の1で済むからだ。
左に橋本環奈、右に菅野美穂が座っていたら、真ん中でもいいが、滅多にそういう機会はない。
たいていはマナーの悪い隣人にココロ傷めることになる。



隣に座っているのはベージュのコート、黒いタイツの女。
視界の端にとらえた情報だけなので、それ以上のことはわからないが、恐らく20代後半から30代前半あたりだろう。

僕は早速、Kindleを取り出して村上春樹を読み始める。
すると、次の駅で2人の男が乗ってきて、僕と黒タイツの女の前に立った。
そして、次の駅では女の前にいた男が降りた。

事件は電車が発車して間もなく起きた


突然、黒タイツの女が足を組んだ。
右足を上にして。
恐らく骨盤がずれていて、足を組まないと体のバランスが整わないのだろう。
彼女に限らず、現代人は大なり小なり、体のあちこちが歪んでいる。
その程度によっては、椅子に深く腰掛けられない人や、足を組まないと落ち着かない人がいる。

黒タイツの女の斜め前には、サラリーマン
僕の目は点になっていたが、彼も恐らく同じだろう。
彼女はその次の駅で降りて行った。
たとえ1駅たりとも、足を組まずにはいられなかったのだ。


これから、お年頃を迎える女性は「電車で足を組む女」になってはいけない。
なんで?
と言われるかも知れない。
なんでだろう?
あなたは、どう思いますか。

僕の考えとしては、そこが「公共」の場だからです。
物理的に「通行の邪魔」ということもあるのですが、それ以上によくないのは、周りの人々に与える「不快感」です。


不快感を感じた人はどうなるでしょうか。
1.他山の石として積極的に受け容れる
2.気持ちが暗くなる
3.他人がしているのだから、次は自分もしようと思う。

すべての人が1ならばよいのですが、大半の人は2か3でしょう。
こうしたことにより、次第に「日本は感じの悪い国」に変わっていくのです。

電車を待つホームで整列しないのは、どこの国の人でしょうか。
電車のなかで周囲に不快感を与える行動をとるのは、どこの国の人でしょうか。

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