日々、安全・無事に暮らしていることが奇跡だ
しらべるが選ぶ2016年の5大ニュース
2位
高齢者ドライバーによる死傷事故多発
2016年12月、暴走したタクシーが病院につっこみ10人が死傷した福岡市博多区の事故では、64歳の運転者は「ブレーキを踏んだが、止まらなかった」と供述。
それを伝えるニュース映像では、大破したトヨタプリウスが映し出されていた。
これでは、見る側に「プリウスに重大な欠陥>リコール?」という想像力をかき立ててしまう。
後日、イベント・データ・レコーダー(EDR)を解析した結果、運転者はブレーキではなくアクセルを踏んでいたことが報道された。
トヨタ社員は憤懣やるかたないだろう。
このニュースを聞いて、とても怖いと思う。
自らの運転能力欠如を認めたくないために、自らのクルマや相手のせいにする。
これは、このタクシー運転者に限らないだろう。
加害者となった運転者は、自らを有利にするために、なんとでも言うのだ。
センターラインを超えて走っていながら「自分は左端を走っていた」
横断歩道手前で徐行を怠り、歩行者をはねて「突然、飛び出してきた」
証拠があれば、嘘はいずればれるが、証拠がなく、唯一の目撃者が加害者の場合は難しい。
福岡の事故ではEDR装着車だったため、証拠が記録されていたが、EDRはタクシーには普及しているが、自家用車にはほとんど普及していない。
運転者が身を守るために、これからはドライブレコーダーが欠かせない。
歩行者を守るために、あらゆる交差点には監視カメラが必要だ。
「完全証拠社会」がやってきたのである。
それは、人が信用できない社会である。
2015年末、75歳以上の免許保有者は478万人。
(10年前と比べて2倍)
75歳以上の運転者が加害者となる事故は、事故全体の6.5%
(10年前と比べて2倍)
老人に「免許を返上せよ」と叫んでいても、始まらない。
明日、老人にひき殺されるかも知れないのだ。
歩行者として道路を歩く時は、クルマが歩道に突っ込んで来ることを想定してコース取りをする。
横断歩道の信号待ちでは、ガードレールの裏に立つ。
暗い夜道はリフレクター付きの服を着るか、持ち物を持つ。
クルマを運転していて老人が前後を走っていたら、一旦その道路から逃げる。
道路の構造上、対向車がセンターラインを超えてくる場所は避ける。
田舎の農道のような、センターラインのない道は通らない。
日々、安全・無事に暮らしていけることこそが奇跡だ。
そう肝に銘じ始めた2016年だった。
つづく
2016年もしらべるとしらべるが行くを読みに来ていただき、ありがとうございました。
2017年も毎日こうして書いて行きますので、また時々読みに来てください。
よいお年をお迎えください!
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