熊本地震が忘れられる理由を検証する
3位
平成28年熊本地震発生
熊本を中心に発生した大地震は、本震の前に気象庁が命名するという珍しいケースとなった。
2016年4月14日の発生からまだ8ヶ月しか経っていない、
このニュースは多くの人にとって「去年の出来事」だと想われているようだ。
つまり、忘れられ始めている。
それだけ、2016年は衝撃的なニュースが多かったということが言える。
ただ、それだけではない。
2011年に起きた東日本大震災では、津波と東京電力福島第一原子力発電所事故という二次災害が起きた。
それは現代社会において、誰もが現実と受け止めるのが難しい災難だった。
今も津波によって広がる更地、廃炉に向けた途方もない道のり。
そこにメディアが報じる材料がある。
一方の平成28年熊本地震はどうだったか。
時系列の記録で振り返る。
●熊本地震の歴史
1889年
熊本地震 M6.3
1894年
阿蘇地震 M6.3
1975年
阿蘇北緑地震 M6.1
2016年4月14日
21:26 熊本県益城(ましき)町で震度7を観測
後にこれが「前震」だったと発表された。
21:26 九州新幹線800系列車が、熊本総合車両所に向けて時速約80キロで回送走行中に脱線
九州縦貫道路 熊本県南関IC~宮崎県えびのIC上下線とも通行止め
九州新幹線不通
熊本空港は滑走路に異常なし 空港設備被災
熊本城が被災
熊本城は国の重要文化財で、熊本のシンボルである。
●熊本城の歴史
1607年 江戸時代
熊本藩主 加藤清正が築城
反り返った石垣は「武者返し」と呼ばれ、難攻不落の城であった。
1877年
西南戦争直前、天守が火災で焼失(原因不明)
1960年 昭和35年
天守を再建
1991年
台風19号で大きな被害を受ける
2007年
熊本城築城400年祭開催
2011年3月
九州新幹線が開通し、訪れる観光客が増えた
2012年2月
その名を冠した「熊本城マラソン」が始まる
2012年11月25日
くまモンが熊本城をバックに踊る「コール・ミー・メイビー」の動画が人気を博す
2015年
177万人の観光客が訪れた
2016年4月
平成28年熊本地震で被災
「東十八間櫓」と「北十八間櫓」が石垣ごと全壊
天守の瓦がはげ、しゃちほこが転落
「再建に最低でも十年、100億円以上の費用がかかる」と見られている。
そして地震発生前「ラグビーワールドカップ2019」についてのtweetを最後に、くまモンは長い活動自粛にはいった。
つづく
| 固定リンク | 0
「一般/出来事」カテゴリの記事
- しらべるが選ぶ2021年の5大ニュース<後編>(2023.01.01)
- しらべるが選ぶ2021年の5大ニュース<前編>(2022.12.31)
- 人生には、知らなくていいことが、あふれている。(2022.07.09)
- 佐世保四ケ町のジャスコ 今日閉店(2022.02.28)
- その10秒がなかったら・・(2019.09.07)