2016年の5大ニュース 1位は
しらべるが選ぶ2016年の5大ニュース
1位
舛添要一が都知事辞任届け
舛添要一は公費で多数の美術品や「クレヨンしんちゃん」を買うといった支出が、政治家の資質に欠けると批判され、自ら辞任した。
2016年は、同様に政務調査費を私費に流用していた地方議会議員の辞任が相次いだ。
韓国では利益供与の嫌疑により大統領が弾劾されたが、まだ辞任していない。
2016年、彼らの有権者は、権力の座に居座る者に対して不快感を覚え、憂鬱な日々を過ごさなければならなかった。
夜、家に帰ってニュースをつける。
今日は「辞める」と言っただろうか?
え、まだ辞めてないの?
このまま居座るつもりなのか?
心を痛めて暮らすことは不毛だ。
本来ならば、知事や大統領の動向に左右されることなく、目の前の一分に集中する。それが人の営みである。
有権者を憂鬱にし、ある時は恐怖すら与える政治家は万死に値する。
二重国籍問題をひた隠しにしてきた蓮舫は、その事実を公表したものの「嘘をつきました。ごめんなさい」とは言わない。
なぜならば彼女は「他人をおもしろ可笑しく揶揄することと、自らの行いに言質を取らせないことに長けた」政治家だからだ。
「私が間違っていた」という言質を与えないために繰り返す常套句「ご疑念ご懸念をおかけして真摯に反省」が空虚だ。
蓮舫のことばには常に「敵意」があり、真心がない。
辞めるどころか、民進党の国会議員は蓮舫を党首に選んだ。
サラリーマン社会では、プロジェクトに失敗したリーダーが、直後に昇進することはよくあることだ。
それは、その人材が既定路線に乗っているからである。
一部の高学歴者にとって、出世コースは出来レースなのだ。
一部の高学歴者にとって、出世コースは出来レースなのだ。
社員の「投票」で人事が決まるならば、間違いなく失脚する。
一方、人々の「投票」によって選ばれる政治家が、不祥事の後に選ばれるのは、他に選ぶ人がいないか、選ぶ人たちが腐っているのだ。
幸い民進党首の出番といえば、ニュースにおける「野党の反応」をコメントすることくらい。
従って有権者は1日のうち数秒間、我慢すればよいが、もしも彼女が都知事選に立候補して当選していたり、与党の党首に選ばれたりしていたら、心を痛める有権者がさらに多くなったことだろう。
自らの行いが信義にもとると思えば、人はそれを形で表さなければならない。
迷惑をかけた人に詫びる。
権力の座にいるならば、その座を退く。
政治家の中には、一定期間下野したあと「禊ぎは終わった」と言って、その座に戻ろうとする人もいる。
だが、それとて「選挙」という審判で、有権者の赦しがなければ戻れない。
嫌疑がかかった時、人は自らをどう処すべきか。
詫びず、居座り、居直る者たちに、これからどのような未来が待っているのだろう。
2016年はそれを考える機会に多く恵まれた年となった。
2017年は、そんなものに恵まれたくはない。
明けましておめでとうございます
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