東京マラソン2017 くまモンキャップで走る
日本陸連主催ではないマラソン大会のほとんどは、開催要項で仮装について言及していない。
つまり、禁止していない。
仮装ランナーがいれば、観衆も楽しい。
お互いが楽しいことに、いちいち目くじらを立てていたら、仮装ランナーは他の大会に逃げてしまう。
一部の人気大会を除いて、大概の"マラソン"大会は参加者確保に四苦八苦している。
従って、仮装は黙認するのが一般的だ。
一方、日本陸連主催のマラソンは仮装に厳しい。
その一つである長野マラソンでは、仮装の自粛を求めている。
簡易な装飾品をつけるランナーがいるだけで、全身を仮装したランナーはいない。
日本陸連主催の東京マラソンは、2009年大会より仮装について言及を始めた。
(以下東京マラソン2009年大会パンフレットより引用)
仮装を考えているランナーのみなさんへ
世界の大都市マラソンにおいては多くの市民ランナーが仮装を楽しむと同時に、 地域の人たちや応援する人たちにとっても楽しみの一つになっています。
一方で、長時間かつ広範囲の交通規制で不便を強いられる市民からは 「スポーツならともかく遊びのために」といった反発を受けることも懸念されています。
東京マラソン事務局としては、これらの状況を慎重に検討した結果、新しいマラソン文化を 育てていく立場から、今大会における仮装を禁止しないことといたしました。
仮装を考えているランナーのみなさんには、こうした事情を十分にご理解いただき、 将来に向かってこの大会を発展させるために、下記のガイドラインを遵守し、楽しくかつ 良識ある仮装をしていただくようお願いします。
(引用ここまで)
"新しいマラソン文化を育てていく立場"に立ち、仮装を禁止していないが、ガイドラインを設けて良識ある仮装を求めてきた。
2011年大会では服装を"規制"するガイドラインを出し、事実上仮装の自粛を求めている。
しかし、実際の東京マラソン2016では、多くの仮装ランナーが走っていた。
仮装の自粛を求めているが、法的に問題があるもの、周囲に迷惑がかかるもの以外はお目こぼししているのだ。
ただ、目立つからと言って、全身着ぐるみなどの「コスプレ」で走るのは無謀だ。
観衆に「ただでさえ走るのは大変なのに、よくあんなものを着て走れるものだ」という驚きを与えるのがコスプレの真骨頂。
憔悴してへろへろになったコスプレランナーは、好感が持てない。
「よくあんなものを着て走れるな。しかも速いし」
そう想われれば、カッコイイ。
コスプレランナーは速くなければかっこ悪いのだ。
白衣やセーラー服で走るおじさんは、速くなければただの変態である。
「欽ちゃんの仮装大賞」の会場から来たような仮装は、暑苦しく走りづらい。
それには圧倒的な走力が必要で、目安としては「1kmあたり 6分未満のイーブンペースで、ゴールまで走れる」走力がコスプレ・ランナーの最低基準ということになる。
親友のペンギン君が言う
「僕はいつもかぶってますけど、motoさん東京を走るのだったら、絶対に何かかぶった方がいいですよ」
僕はまだコスプレ・ランナーの域に達していない。
そこで、今回採用するのが簡易な仮装である「かぶり物」だ。
選択条件
■子どもから大人まで知られているキャラクター
(正体不明キャラでは声がかからない)
■暑くならない
(すっぽりかぶるタイプは×)
■通気性がよい
(メッシュ素材)
■レース中、簡単に大きさが調節できる
(風の強いエリアではきつく締める)
くまモンキャップ
■メーカー:山二
■実勢価格:1,580円
かぶり心地は通常のマラソン用キャップとさほど変わらない。
汗止めが必要かは、使ってみて検証したい。
日頃のランで使うのは恥ずかしいので、調整で出場するハーフマラソンで試すつもりだ。
東京マラソン当日、気持ちよく晴れてくれることを祈る。
見ず知らずの観客50人が「くまモ~ン」「くまモンがんばれ!」と声をかけてくれれば、僕は50回エンジンに再点火できる。
その都度、12秒ずつ速くなれば10分のタイム改善だ。
1,600円の投資で10分速くなる。
いつものasicsキャップで走っても、誰も僕個人を応援してくれない。
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