エンジェルフロートではなく、オーダーメイドの自遊自材を作る理由
「airweave sleep analysis」で睡眠の質を計測した初日の朝。
アプリのアラームで目が覚める。
思いの外、結果がいい。
五角形のグラフを見ると「覚醒回数」を除いてはフルマークで、ほぼ正五角形のグラフになっている。
数値がよいことは悪い気分ではないが、これでは「睡眠の質」を改善する取組の余地がないではないか。
その点では少し、がっかりする。
そんなある日、知人のスズキさんが枕を新調するというので、同行させてもらうことにした。
枕を新調だなんて大げさだなと思うかも知れないが、その価格を聞いたら納得してもらえると思う。
その枕は東京西川が販売する「エンジェルフロート」
「低め」「普通」「高め」3種類の堅さが選べる低反発枕。
価格は17,280円。
枕本体は洗えないので専用カバーが必要で、合計すると2万円を超える。
ただし、それは既製品。
今回は東京西川が企画し、販売店が手がけるオーダーメイドの「自遊自材」を作りに行く。
東京西川は製造卸業であり、カスタマイズのようなサービスは販売店が独自におこなっている。
「自遊自材」
価格:25,000円+税
サイズ:70×43cm
中に入れる素材はエンジェルフロート、パフなどから選ぶ。
2016年クリスマス
赴いた都内の販売店は、街の喧騒をよそに、予約もなくすぐに採寸に入ることができた。
まず、はじめに立ったままで首の高さを測る。
ここでいう「高さ」は天地の高さではなく、仰向けに寝た時の床面からの高さ。
枕はこの、布団と首の隙間を埋める必要があるからだ。
つづいて、コートなどかさばる服を脱いで、備え付けのベッドに寝転ぶ。
当然だが、このベッドとスズキさんの家のベッドは素材が違う。
ここで、フィッティングしても、厳密にはジャストフィットにはならない。
そのため「自遊自材」では「メンテナンス無期限無料」を謳っている。
上を向いて寝て、中央の高さを決める。
この時、堅さについて感想を聞かれる。
柔らかめならばエンジェルフロート、堅めならばパフというように、好みの素材を決める。
決めた素材の枕で、寝心地を確認。
これで「仰向け」の仕様が決まる。
大半の人は「仰向け」「横向き」で寝る。
特に体を丸めて、胃の消化を妨げぬよう右向きで寝ることが推奨されている。
横向きで寝る場合、肩幅により首の位置は仰向けより高くなる。
東京西川の枕は「仰向け」は枕中央を使い、横向きは左右どちらかの端を使う。
従って、真ん中が低く、両脇が高くなっている。
次に横を向いて寝て、両サイドの高さを決める。
ここでも、エンジェルフロート、パフなど違う素材の枕で好みの寝心地を確認。
既製品の「エンジェルフロート」を買った場合、3段階で高さは選ぶことができるが、横向きで寝た時の高さが合うとは限らない。
既製品との価格差はおよそ8千円。
「メンテナンス無期限無料」の安心感も含みに入れれば、許容範囲の値頃と言える。
そう考えていたのは、この時までだった。
つづく
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