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2017年1月15日 (日)

「寿命カメラ」は、顔の老け具合を数値化するツールだった。

さてiPhoneアプリ「寿命カメラ」の話に戻ろう。
インカメラに切り替えて自撮り
[決定]をタップすると「分析中・・・」と表示された。
固唾を呑んで見守る。
病院で重大な検査を受けて、宣告を待つ患者のような気分だ。
グラフが右端で止まったのを見計らって[結果を見る]をタップ
すると・・

「顔の検出失敗」
\^^)オイオイ

何が悪いのかはわからないが、スマホを少し顔から離して2枚目を撮影。
今度は数値が表示されたが、その数値を見て愕然とした。

「残リノ寿命年数ハ・・・」
とても書けない

書くと、その事実を引き寄せるような気がして縁起が悪い。
とにかく、平均寿命にも平均余命にも遠く届かない。

何かの間違いだろ?
意外な宣告に、冷静さを失っている。
もう一度、やり直しだ。
すると2度めの分析で「2年」だけ余命が伸びた。
でも、たったの2年だ。

スマホを凝視していると、動悸が高まってくる。
そんなはずはない。
これまでに受けた「霊視」では、前世で悪い行いをしたという話は聞いていないし、先祖も、そして僕自身もそんなに悪いことはしていないはずだ。
目黒区のインド人の「寿命予知」にも満たない。



縁起でもない・・
速攻でアプリを削除したくなったが、ここで我に返った。
あたかも「霊視」の如き画面づくりに冷静さを失っていたが、よく考えてみれば、これは「顔年齢判定カメラ」ではないか。


それを検証すべく、他の被験者でも試してみることにした。
だからと言って「平均余命を撮らせてください」と街角に立ったら、すぐに警察に通報されてしまう。

こんな時は「Google先生」
画像検索で「英会話に長けた女優M」を呼び出し「寿命カメラ」で撮影。

「残リノ寿命年数ハ・・・38」
その女優の年齢に足し算すると、70台半ば。

つづいて「20歳前後のロックボーカリストN」で実験。
「残リノ寿命年数ハ・・・56」
やはり70台半ば。

やはり「加齢判定カメラ」なのだ。
法令線、目の隈、肌の色、髪の量?
そうした加齢を判定する要因に対して加点方式で集計した数値を「余命」としているのだろう。


僕は、それでもまだ食い下がる。
今度はメガネをかけて撮ると、さらに数値が伸びて平均余命と並んだ。
このアプリは「顔が老けている」度合いを可視化している。
「寿命カメラ」と言われると、毛嫌いする人が多いと思うが、アンチエイジングに燃える人には、タダで使える有効なツールである。

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