マラソン渋滞を緩和する「ウェーブスタート」
「東北・みやぎ復興マラソン」は、12,000人という定員を設定した。
津波で被災したエリアであり、道路封鎖が比較的容易としても、かなり多い。
それを可能にしているのが「ウェーブスタート」だ。
ウェーブスタートとは、ランナーをいくつかのグループに分け、時間差をつけたスタート方法。
海外ではボストンマラソン、ニューヨーク・シティ・マラソンが採用。
日本のマラソン(公道を走る42.195km競技)で採用されるのは珍しく、現時点ではつくばマラソンだけと思われる。
●つくばマラソンのウェーブスタート
(2016年11月20日第36回)
定員15,000人を3グループに分けてスタートさせる。
第1ウェーブ:9時00分
第2ウェーブ:9時10分
第3ウェーブ:9時20分
一方の「東北・みやぎ復興マラソン」
定員12,000人を4グループに分けて、10分ずつ時間差をつけてスタートさせる。
9時15分
9時25分
9時35分
9時45分
これならば、1グループの定員は3,000人となり、片側1車線両面(2車線)ならば十分許容範囲となる。
【 東北・みやぎ復興マラソンの基本情報 】
■第1回:2017年10月1日
■制限時間:6時間30分
■定員:12,000人(先着順)
■参加費:13,000円
定員も強気だが、価格も強気である。
人気の高いマラソンを例に挙げると
東京マラソン 10,000円
つくばマラソン 7,000円
長野マラソン 10,000円
実績のないマラソンが第1回から1万円超えの参加費をとったのは、過去には横浜マラソンのみ。
それでも、抽選になるほどの人気を集めたが、出場ランナーからは顰蹙を買った。
果たして、復興の名の下に、この価格でこれだけの人数が集まるか。
これから6月末日まで、およそ4ヶ月という長丁場のエントリー期間で、定員が埋まることを祈る。
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