WRJのある作戦
4kmのラップで目標のレースペースに乗ってからは、ほぼ同じペースを刻んでいる。
5kmでポーチに入れてきた「shotz」を1袋摂り、空き袋を握って走り、次のエイドで捨てる。
10kmでshotzをもう1つ摂る。
今日の途中給食はこの2つ。
前回、東京マラソンを走った時は、この給食で大失敗しているので、今度こそこれでもかと食べながら(ジェルを吸いながら)走るつもりだ。
ガス橋をくぐると、古市場陸上競技場まではおよそ1km。
いつもならば、これだけ順調に走っていると、前から落ちてくるランナーを「ちぎっては抜き」という感覚なのだが、今日は追っても追っても、前のランナーが見えてこない。
古市場陸上競技場を通り過ぎる。
陸上競技場といっても、観戦するスタンドがあるわけではなく、河川敷の空き地に1周400m、ベアトラックがあるだけだ。
このような陸上トラックは多摩川東岸、東京側にもある。
ゴールする人(2周を終えた人)は左の矢印、1周目の人は直進の矢印に従う。
調子が悪い時ならば、ここで左に入れたらなと思うところだが、今日はそれほど弱気じゃない。
今のところ、まだ僕のレースは続いているなと実感する。
川崎リバーサイドゴルフ場に沿って河口を目指し、11kmの先で折り返す。
この7kmのラップは安定している。
相変わらず、人影まばらな未舗装路を、今度は川上に向かう。
とにかく次の折り返しまで「キープ」
そしてラスト5kmで、上げられたら上げる。
「WRJ新春ランニング感謝祭」を走る時は、いつもこの作戦だ。
14km過ぎ
丸子橋をくぐった所に、スズキさんが待っていた。
シン・ゴジラに家屋を踏み潰され、仮設で暮らし初めてからもう5ヶ月。
気晴らしに散歩がてら冷やかしに来て!
そう前日メールしておいた。
手を振って「スズキさ~ん」と呼ぶ。
でも周りに誰も走っていないので、呼ぶまでもなかった。
見てくださいよ。みんな速いでしょ?
レースは終盤を迎えようというのに、僕はまだ後方にいる。
それもそのはず、終了後に記録集を見ると、出走した256人中、半数の人が2時間以内で走っていた。
つまり全体の平均が「ハーフ2時間」だったわけである。
市民ハーフマラソン大会で、このレベルは異常である。
この先で折り返し、ここに戻って来た時には、恐らくスズキさんがご自慢のカメラで写真を撮ってくれるはずだ。
よし、今日こそは両足が宙に浮いたカッコイイ一枚を撮ってもらおう。
そのための作戦を練る。
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