マラソンレース 最も緊張する瞬間
次の角を曲がるとそこは都庁前の道路。
ウォーミングアップがてら、ゆっくりと走っていたが、一転してウォーキングになる。
前が詰まっているのだ。
スマホを取り出してスタート付近を撮影する人・人・人
8年前にこの大会を走った時と違うのは「自撮り」の人が増えたと言うことだ。
2009年はまだスマホがガラケーよりも少なかった頃。
スマホの契約数がガラケーを上回ったのは「2014年9月末」
まだ、ついこの間のことだ。
8年前も、写真を撮っている人は大勢いたが、それは風景の撮影であり、自分を構図に入れるところまで凝る人は居なかった。
この8年の「写真事情」の変化を感じる。
さすがに自撮り棒を持ってきた人は見なかった。
だが、世界各国にはいろいろな人が居る。
あと数年したら、主催者から「No jidoribo」のお触れが出ているかも知れない。
スタートラインまであと100m
この瞬間は、何度走っても複雑な気持ちになる。
もう始まってしまうんだな
あぁこれから42.195kmも走るのか・・
練習では20kmしか走ってないのに
ここではまだランナーになっていない、かと言って歩行者でもない
日常からレースという過酷な環境に吸い込まれていく瞬間だ
マラソン本番が近づくと、ふとした時に緊張感が高まることがある。
そうした時は「おいおいまだ早いよ。入れ込むのはレース直前からでも遅くないよ」と自分を諫める。
そして、実際に最も緊張感が高まるのはレース当日の朝、目覚まし時計で起きて間もない時だ。
これからいくつものto do 事項を抜け漏れなくこなし、万全の準備でスタートに整列しなければならない。
大丈夫かな?うまくいくかな?
こうした「曖昧な不安」と付き合う一瞬に、人は緊張する。
だが、そこから粛々とものごとを処理していく。
目の前の一分に集中することで、緊張は忘れていく。
そして、走り出せばもう緊張はない。
あるのは「不安」だけだ。できるだけ、付き合わないようにするのだけれど。
「くまモンがんばれ!」
ボランティアのおじさんから声がかかった。
そして、今日1人めのハイタッチ
荷物トラックの持ち場が終わったボランティアは、沿道から応援してくれる。
観衆は一段高い歩道からの応援なので距離が遠いが、ボランティアはコース脇に入ることができるので、応援が近い。
直前にスマホで確認した天気予報によると、9時から15時まですべて「晴れ」のお日様マーク。
直射日光を遮るために、従前のレースで使っていたアシックスXTC145の「日よけ」をくまモンキャップにセットしてきた。
応援を受けるためのツール「くまモンキャップ」
スタート前にひと声かかり、幸先がいい。
スタートラインで735XTJをスタートさせる。
実際はゲートが太すぎて、どこがスタート「ライン」なのかがわからなかった。
手元の計測と公式タイムには2秒のずれがあったので、少し押すのが遅かったらしい。
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