東京マラソン お粗末なトイレ周りの統制
折り返しながら進んでいくトイレの整列。
新たに列に並ぶ人は、いったい何処に並べばいいのかがわからない。
僕の列は牛の歩みで進んで行くのだが、途中から別の列が合流して来たりして、自分が正しく並べているのか不安に駆られる。
「この列でほんとに大丈夫かしら?」
さっきから、後ろのおばさんがしきりに話しかけてくる。
大丈夫かと問われても、こっちにだってわからない。
「僕も同じブロックなんですけど、スタートまでどれくらいかかりますかね?」
今度は、僕のナンバーカードを見て、前のおじさんが話しかけてきた
ナンバーカードには5桁の数字の先頭にスタートブロックのアルファベットが記されている。
他には入場ゲート番号、荷物トラック番号
左端にはキリトリ線の内側にカナ氏名とナンバー。
ここはDNFで収容したランナーから切り取るのだろうか。
2009年のナンバーカードと比較したところ、ナンバーカードの記載情報は同じだった。
東京メトロ(上段)STARTS(下段)のスポンサーまで同じだ。
「30分とかかかったりしませんかね?」
恐らく、このおじさんは関門封鎖が心配なのだろう。
このブロックならば、ロスタイムは17分と読んでいるんですけどね。最後尾でもない限り30分はかかりませんよ
そう応えると、すでに気持ちはどこかに行ってしまっているようで、おじさんは生返事だった。
列は進むのだが、時間も進む。
これは初マラソンから一貫してそうなのだが、スタート前のトイレに並ぶと大きい便意が訪れる。
「身軽になってから、行きたいだろう?」
そういうカラダの粋な計らいに、人間を作った神様はすごいなと感心する。
だが、今日はピンチだ。
このままスタート時間を迎えたら、さすがにトイレどころではない。
コース上にもトイレはあるが、立ち寄ればタイムロスになる。
過去11回のマラソンでは、一度も途中でトイレに行っていない。できれば、今日もそうありたい。
8:45
ついに整列締め切り。だが、まだ数百人のランナーがトイレを待っている。
8:50を回った頃、警備員のような服装の係員が来て「トイレはここだけではありません。向こうのトイレが空いています」とがなり始めた。
「遅いよ」「ここまで来て言うかね」
ランナーは一様に不満な表情だ。
トイレの列には外国人もたくさん並んでいる。
「toilet fast over there!」
係員はなんだかよくわからない英語も使う
つづけて「ムコウのトイレガハヤイデス」
いったい、それは何処の国の人に言っているのか?
吉本のコントみたいなイントネーションに、ランナーがどっと笑う
東京マラソンのボランティアは総勢11,000人
前回までは先着順だったが、今大会より事前登録制の抽選に変わった。
スタートエリアは6時頃に集合してスタート直後には仕事がなくなってしまう。
拘束時間がとても短い持ち場だ。
だから、あまり人を割けないのだと推察するが、トイレ周りの混乱と統制の欠如は目に余った。
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