ウーブン 蒸籠のようなナイキの靴
こんな靴履けるのか?
ある日僕は、ナイキ原宿で出会った靴に驚愕した
その靴は例えるならば、香港の飲茶レストランで小籠包が出てくる時の蒸籠(せいろ)のよう。
記憶が確かならば2色の竹で編まれているようなアッパーだった。
手に取って見る。
デザインかと思ったら、実際に「編まれている」
タテヨコ方向に力を加えてみると、編み目に隙間ができる。
どっひゃー、これすぐダメになっちゃうんじゃないの?
靴コレクターの世界に入って20年
いまだ「1軒の店で一度に2足」の靴を買ったことはない。
(ヤフオクでは1日に3足買ったことはあるが)
その日は別の靴を買いに来ていたので、度肝を抜かれた靴はそのまま棚に戻した。
しばらく経つとその靴が気になり始めた。
そろそろ、新しい靴を探そうかなと思った時、いつも「蒸籠」の靴が目に浮かぶ。
しかし、さすがに「ナイキ 蒸籠」で検索しても出てこない。
「ナイキ 竹で編んだような靴」
「ナイキ 格子状の靴」
いろいろやってみたが「Google先生」は応えてくれない。
その後、ナイキ原宿を訪れた時には、一応棚を隅から隅までチェックするのだが「蒸籠」の靴は見つかるはずもない。
なぜならば「復刻」や「2Season連続展開」という一部の例外を除き、ナイキは同じ靴を再販売、あるいは追加販売しないからだ。
逃した魚は大きい
夏が近づき、涼しくて履き心地のいい普段履きが欲しいと思っても「蒸籠」の靴はどこにも売っていない。
他の靴メーカーについては、探すまでもない。
このような新機軸が打てるのはナイキだけだ。
リーボックやプーマなどで、希に目ん玉が飛び出しそうな靴が出ることはあるが、続かない。
機構、デザインともにナイキの企画力、デザイン力は他社に太い一線を画している。
どれくらい引き離しているかというと、セントラルリーグで1位と6位が20ゲーム差だったとして、1位のナイキチームが2位に10ゲーム差をつけているくらいだ。
「蒸籠」の靴を見てから3年
つい先日、僕の目はネットのバナーに釘付けになった。
つい先日、僕の目はネットのバナーに釘付けになった。
そこに「蒸籠」の靴が表示されていたのだ。
Google AdSenseを始めとした現代のネット広告は、ユーザーが最近ネットでチェックした商品そのもの、あるいは類似商品をバナー広告に表示させる。
僕の場合、ブラウザーでインターネットを見ていると、記事の回りは「靴だらけ」になる。
その日、表示された「蒸籠」の靴は、かつてナイキ原宿で見た2色の落ち着いたものではなく、とてもカラフルで篠原ともえが履きそうな靴だった。
その表示が消えないうちに、あわててクリックする。
商品名は「NIKE AIR WOVEN PREMIUM」
■型番:898028-001
■価格:17,280円
すぐに「27.0」の在庫を見ようと思ったが、既に「品切れ」
ただし、ナイキには珍しく「5月中旬再入荷」とあった。
「Google先生」に尋ねると、この靴は2017年4月21日に復刻版として発売。
オリジナルは2000年に出ていたらしいが、その当時は「靴から離れた人生」を送っていたので、まったく気づかなかった。
いや、もしかすると目にしていたのかも知れないが、脳は反応しなかった。
それぞれの時代には、その時の「気分」というものがあるのだ。
つづく
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