見る者に違和感を残す齋藤飛鳥のタメ
東京は梅雨のまっただ中のはずだが、1日雨が降り続くことはない。
朝、家を出るときにさしていた傘は、夕方には置き傘になってしまう。
その日も傘をさして、線路沿いの道を駅に向かって歩きながら、僕は新しい課題に取り組んでいた。
橋本環奈(元Rev.from DVL)が「千年に1人の美少女」ならば、齋藤飛鳥(乃木坂46)は何年に1人なのだろうか。
橋本環奈はずいぶん前から知っているが、齋藤飛鳥を知ったのはここ数ヶ月のこと。
「マウスマウスパソコン買うなら~」
の歌に乗って数人の女性が踊るマウスコンピューターのCMだ。
1人だけ、独自のリズムで踊っている女の子がいた。
「売れてまちゅ~」と決め台詞を言うのは別の女子だから、恐らくまだ中心的存在ではないのだろう。
だが、その妙に存在を隠すような絵作りが、返って興味をかき立てる。
そんなCMだった。
ここ数年、媒体広告やCMではそのタレント名をクレジットしない。
以前ならば、紙面や画面の片隅に「乃木坂46」とクレジットされていたものだ。
そこに明示すれば、見る側の知的好奇心はそこに留まる。
あぁこれが今流行の乃木坂の皆さんか・・
それで終わりである。
だが、情報の飢餓状態にすることで「これって誰だろう?」と興味を持った人が、スマホで「マウスコンピューター CM」と検索してくれる。
昨今、広告からタレントクレジットが消えたのは、恐らく、それを狙っているのだろう。
といっても、僕は検索していない。
後日、BSの番組で大分県の高校に「一日転校生」で訪れる「乃木坂46」のメンバー4人の中にその女子はいた。
*NHK BSプレミアム「乃木坂46のガクたび!」
彼女のダンスは挙動と挙動の間にタメがある。
ずいぶん前の流行語で言えば「1/fゆらぎ」
それは18歳にしては妖艶な一瞬の出来事だ。
ダンスの巧さで言えば、橋本環奈に分がある。
なにしろ、圧倒的に累積努力時間が長い。
しかも、求められるレベルの高いグループ(Rev.from DVL)に在籍していた。
よーいドンで課題を与えて、ダンスを習得するのならば、橋本環奈に軍配が挙がるだろう。
ただし、ソロになりダンスのレッスンも不要になった橋本環奈のダンス力はこれから急激に下がりそうだが。
片や「齋藤飛鳥のタメ」は鍛えてできる類いのものではない。
メンバーとシンクロして踊っているのに、
別に変顔もしていないのに、
齋藤飛鳥のダンスは、そこだけが浮いて見える。
心を揺さぶる要素がある。
といっても、今、課題はダンスではない。
つづく
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