勘違いで目標達成を逃す
ゴールの「行幸通り」に続く直線「丸の内中通り」は856m
僕らは、この856mのためにおよそ「42km」を走って来た
なんとドラマチックな設定だろう
はい、そこ違いませんか?
42.195Kmから856mを引いたら「41.339km」じゃないんでしょうか?
いやいや、それが違うんですよ・・
ゴールの「行幸通り」を間近に控えた僕は、僥倖の極致を味わうはずの場所で、奈落に落ちた。
「丸の内中通り」にはいるとすぐに「あと1km」の看板が出る。
そこで、初めて「トータルタイム」を確認すると、目標のネットタイムまであと5分しかない。
え゛なんで?
さっきまで5分くらい貯金があったよね?
答えはすぐにわかった
ランナーはコースの距離よりも多めに走っているのだ。
マラソンの公式距離は、自転車でコースの最短距離を計測する。
もしも距離が不足していた場合、記録は公認されないため、計測は慎重に行われる。
かつて「第1回横浜マラソン」では距離不足があった。
「横浜マラソン」はコース中に高速道路を含む。
日頃、自転車は高速道路に上がれないため、レース直前まで公式計測ができなかったのである。
東京マラソンは、一般公道のみのレース
事前に「42.195km」を満たしていることが確認されている。
「あと1km」の表示も正確なもの。
しかし、走っている方が正確ではない。
エイドに立ち寄るためにコースを斜めに走る
交差点や折り返しでオーバーランする
(中にはレース中、トイレに行く人もいる)
一方、GPSはほぼ正確
走った距離を的確に捕捉している。
ここ数年使っていた「miCoach SMART RUN」は、距離が実際より多めに計測される難点があったが、今年から戻した「ガーミンForeAthlete」には一日の長があり、計測距離は信頼できるもの。
従って「ゴールタイム予測」アプリは正確に「42.195km」地点への到達時間を表示している。
ところが僕は「あと1km」にさしかかった時点で、既に42kmを走り終えていたのだ。
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