東京マラソンゴールから始まる「1.52km」の罰ゲーム
重たい足を引きずるようにして、なんとか前へ進む。
最後の最後に「どんでん返し」はあったけど「失敗レース」じゃないよね
というより、むしろ終盤に追い込めた「好レース」じゃないか?
時間が経てば経つほど、レース内容を好意的に捉えられるようになる。
だが、終わった直後は「もう少しなんとかなったんじゃないか」と悲観的になる。
これは、いつものことだ。
ゴール後に笑いが止まらなかったのは、12回走ってまだ1度しかない。
受け取ったポカリスエットで喉を潤し、ランチパックを食べようかと思ったが思いとどまる。
そうだ、僕らは日本人だ
公衆の面前、公道で「歩き食い」するほど下品じゃない。
日差しが緩み体が冷えてきたので、断熱ジャケットはありがたかった。
そうなると、フィニッシャータオルの存在価値が曖昧だ。
過去にいくつかのマラソン大会でもらったこの「バスタオル」
すべて裁断して「ぼろ布」で再利用した。
マラソンでもらったTシャツはお気に入りだけを残して、大半は「ぼろ布」となった。
今治タオルや吸水性の高いスポーツタオルだったら、大切に使うんだけどな。
これらの品々をを順番に受取り終え「ご褒美ロード」が終わっても、まだ日比谷公園は遙か遠く
ようやく日比谷公園に着いたと思ったら、また外に出されてしまった。
歩行者信号が青に変わるのを待っていると、屋根のない観光バスから外国人が大笑いしながらカメラを一斉に向けてきた。
こちらに向かって、指を指しているヤツもいる
写真撮るのはいいけど、笑うなよ
「人に向かって指を指しちゃイケナイ」ってママは教えてくれなかったのか?
(ムリだろうな)
マラソンランナーへの敬意や労りはないのか?
日本人ならば拍手することはあっても、大笑いしたりしないぞ
荷物トラックが並んでいるのは、日比谷公園脇の都道301号線。
ようやく、僕が預けたトラックNoが遠くに見えてきた
最終的に、ゴールから荷物を受け取る場所までは1.52kmのウォーキングだった。
もちろん、マラソン生涯最長記録。
これじゃ罰ゲームだな
と文句たらたらだったのだが、その気分は次の瞬間一変する。
ぱちぱちぱちぱち
(偽物ではない)
ボランティアの皆さんが、僕らを拍手で迎えてくれたのだ。
2011年の「全国健勝マラソン日本海大会」で拍手してもらい損なって以来、1度、そういう体験をしたいと想っていたのだ(忘れていたけど)
外国人に笑われた後だったからではないが、その暖かい労い、笑顔を見て涙腺がゆるくなった。
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