「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」ネットは秒殺で売切
2017年7月20日
「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」の発売日の朝
緊張感を持って迎えた。
靴コレクターをしていた20年前には、こんな日が時々あった。
FOAMPOSITE
イエローグラデ(復刻)
イルクジ(靴じゃないだろ)
果たして僕は手に入れることができるのだろうか。
数時間後、手元にそれはあるだろうか。
世界の平和も、平穏な暮らしも目に入らなくなるほど、そのことに心が囚われる朝。
9:00
NIKE公式で販売が始まる。
しかし、アクセスした途端「順番待ち」を意味する表示が出た。
「ランナーズ」のマラソン・エントリーならば、順番待ちしていれば、大抵の場合は待っていればエントリーできる。
しかし、そうはいかなかった。
ようやく画面が切り替わった時、そこには「在庫なし」表示が出ていた。
甘かった・・
やはり、原宿の開店に並んで整理券を取りに行くべきだったか。
しかし、この時間から動いても、もう整理券は終わっている頃。
11:00の開店を待ち、NIKE原宿に電話を入れる。
「サイズは?(27.0)今ならばまだありますが・・」
行列ははけたらしいが、取り置きはできないという。
開店に並べば、確実に買えたのだ。
どうか買えますように
祈る気持ちで家を出て原宿へ向かう。
原宿は平日というのに、今日も買い物客で混んでいる。
最近、その大半は外国人だが。
こんな時、この通りの誰もが「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」を狙っているような強迫観念に駆られる。
僕はこれを「コレクター強迫観念」と呼んでいる。
周りの誰もがライバルならば、僕は一歩でも前へ出なければならない。
改札を抜けてから雑踏の中、僕1人が走っている。
正午、NIKE原宿
「27、27.5共に、たった今なくなりました・・」
痛恨の極みだ。
楽をしてネットで買おうと、手を抜いた結果がこれだ。
それでも諦め切れない
この諦めの悪さが、思わぬ僥倖へつながるのだった。
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