故郷で無条件に待ってくれている人
今回の佐世保入りは短い
あんでるせんに行かないし、ハウステンボスにも行かない。
初盆だが精霊流しもしない。
することと言えば墓参り
でもお盆だから”帰って来ている”はずなので、実質は墓掃除
佐世保市が運営する霊園は、米軍基地がある土地らしく、西洋式の墓地が海辺に広がる。
お墓の数は5,000基強
西洋式の墓石は条例で規格が決まっている
いろいろな形の墓石がなく、大きさも同じ。
違うことといえば墓石の素材(色)だけだ。
現在は順番待ちであり、一定の空きがたまると(およそ3年に一度)抽選が行われる。
お盆ということもあり、墓地は親族の皆さんで大賑わい。
いつもならば、通路に停まっているクルマはまばらだが、ほとんどの路側が埋まっている。
あたりに遮るものは何もない。
(どこの墓もそうだと思うが)
崖の下はすぐ海なのだが、藪が取り囲んでいて、そこに海があるということはGoogleマップを見なければ気づかない。
この夏も佐世保は猛暑に見舞われていて、スマホは気温32度と表示している。
東京で涼しい夏を満喫してきた者にとっては、短時間の墓掃除でもかなりの体力を消耗する。
もう1つのイベントは同窓会
といっても友達が少ない僕は、数少ない親友との呑み会だ。
男どうしであるが、誰もが「お帰りなさい」と迎えてくれる。
コレが嬉しい。
ハグしたいくらいだ(しないけど)
10年前にはそんな言葉はなかったと思う。
「お帰りなさい」と言ってくれるようになったのは、ここ数年のことだ。
彼らの心境が変わったのか
それとも、僕がなにか変わったのか
話しはいつも「釣り」「クルマ」「ゴルフ」
これだけ。例外なし。
同期の誰が事業に失敗したとか、芸能人の誰が離婚したとか、とにかく三大趣味話以外はない。
従って「釣り」「ゴルフ」の時間帯は、へ~と聞きに回る。
ただ、今回は違う話題が2つあった。
1つは互いに大病や手術をしたという話し。これは全員に「持ちネタ」があった。
僕らの歳になると「この歳になると何かやってるよね」という会話はお約束。
健康な人だっているだろっ
と思っていたが、どうやら、誰も逃れられないのかも知れない。
そしてもう1つは「佐世保にミサイルが撃ち込まれるか」
米海軍の基地がある佐世保ならでは
これは、東京で呑んでいて出たことがない話題だった。
故郷には無条件で待ってくれている人がいる
だから、僕らは故郷に帰りたい。
だが、両親はもう居ない
友達がそこに居る。
おわり
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