酒趣でメロンカレーに納豆投入
荷ほどき早々、夜の町へ出る
肌寒い気温に暖かい風が吹いている
「旅の宿から夕飯に出かける」という幸せはいつ以来だろうと考えたが、思い出せない。
水戸での三泊、夕飯はいずれも水戸の食材を食べる
初日はホテルから徒歩で行ける「酒趣」
地元の食材が食べられるダイニングバーと観光ガイドに紹介されている。
長いエントランスを歩いていると、照明を落とした落ち着いた店内から喧噪が漏れ聞こえてくる。けっこう賑わっている。
1人なので予約もしていないが、幸いカウンター席が空いていた。
ガイドブックで紹介されている「地野菜と納豆のかき揚げ」から入って名物「メロンカレー」で締めるというのが事前のプランだったが「地野菜と納豆のかき揚げ」は現在メニューに載っていないという。
地野菜グリーンサラダ
納豆唐揚げ
メロンカレー
これにウーロン茶
別に酒が呑めないわけではないが、1人店呑みは苦手だ。
過去に一度しか経験がない。
その一度も顔なじみがやっている店で、時々様子を見に来てくれた。
ここは井の頭五郎に倣い、食を楽しむことに徹する
お通しに「生しらす」
水戸からは魚が有名な大洗が近い
そこに地野菜
地元の食材に歓迎されて、早くも幸せの雪が心に積もり始める。
水戸といえば納豆は外せないと頼んだ「納豆唐揚げ」は予想外の姿で登場した。
「4カンでお出ししますね」
と店員さんが言っていた意味がわかった。
一口入れると確かに納豆だ
だが、それ以上ではない
これは何か工夫が必要だな・・
そこへメロンカレー登場
見た目、メロンジュースの海にごはんの無人島が浮かぶ
甘いのか?という予見を覆し、エスニックなカレー
そして炒飯のようなごはんが美味い。これは単独でいける
そこで、売れ残っていた「納豆唐揚げ」をカレーの海に投入
ほとんどCoCo壱番屋だ
これで納豆が一息ついた。
最後にごくっごくっとウーロン茶を飲み干す「五郎流」で締めて、夜が深まるにつれて混雑が増してくる席を次の客に引き渡す。
「どこからですか?」
とても紳士的な店主に、この旅の意図を少し話す
「千波湖では明日イベントとかもやってますから」
親身なお店は旅の宝だ
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