常磐線「ひたち」頭上 緑ランプの意味
17:45定刻
ひたち23号(いわき行き)品川を出発
かつて、東北へ向かう電車は「上野」からと相場が決まっていたが、2015年3月14日のダイヤ改正で「上野東京ライン」が開業する。
既存線路の上に高架で構築した「東北縦貫線」により上野終点の宇都宮線、高崎線、常磐線と東京起点の東海道線の直通運転が始まった。
これ以降、常磐線は品川まで乗り入れている。
そのおかげで山手線に乗って上野まで行かなくても、品川から常磐線の特急に乗れるようになった。
指定の切符をとった座席にどっしり座る距離が長ければ長いほど、旅人の心に快適さが増す。
17:54
東京駅ホームでは、たくさんの人が常磐線を待っている。
この列車に乗る人よりも、乗らない人の方が多い。
茨城から毎日普通で通っている人たち
18:00
上野駅で前の席の頭上ランプが緑に変わった。
緑が「予約あり」なのか
すると、確かにおばさんが乗ってきた
緑=空きのイメージがある
コインパーキングではたいてい
緑=空車あり
赤=満車
JIS規格には、vacantとfullのカラーは規定されていないのだろうか。
18:04
日が暮れた
上野を出ると、車窓にはラブホが続く
「土浦には18:38に着きます」
水戸までは、あと1時間
早いな
この列車の終点は福島県の「いわき」
水戸からは94.1km
時間にして1時間6分
ということは、もしここでうっかり寝過ごしてしまったら、リカバリーには2時間超を要することになる。
22:20までに食事と入浴を済ませるという使命に黄信号が灯る
ここはなんとしても、寝てはならない。
そういう意味では、となりの兄ちゃんの存在は、不幸中の幸いだ。
となりに人がいるということは、それだけで緊張する
人に寄り性格的なものもあるのだろうが、僕はそう
となりの領空識別圏を侵犯しないよう、知らず知らず、膝や肘に力が入る
緊張で、とても疲れる
18:38
土浦でゲーム狂の兄ちゃんが降りた
頭上のランプがオレンジに変わる
その印は「ここには誰も乗ってきませんよ」を意味する
あと一駅
少し緊張が解ける
おっと、油断して寝ないように
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