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2017年10月22日 (日)

席に戻るとコーヒーの海

紙コップで生涯初の体験

まだ名古屋に住んでいた頃、上京の楽しみは「渋谷の東急ハンズ」
そこで、ジョークグッズを探す

その日、見つけたのは紙コップが倒れて、中に入っていたコーヒーがテーブルに流れ出しているオブジェ
紙コップは本物で、コーヒーは食品見本で使われる蝋細工
御丁寧にかき混ぜ棒、封を開けた砂糖の小袋までついている。

作者のいたずらゴコロに笑った
となりの席に座るサトウ君がいない隙に、このオブジェを置いておく。
パソコンのすぐそばがいい場所だ。
周りの人にも、そのトラップを周知しておく。
その方が、サトウ君の驚く顔をみて、皆が笑顔を共有できる。

席に戻ったサトウ君
わっ
なにこれ・・
周りのみんなは、そのリアクションでウケル


もちろん、即ゲットして名古屋に持ち帰ったが、結局それから数十年、それを誰かの机にトラップしていない。
そういうジョークが通じる人がいないというのもあるが、自分が置いてもいないコーヒーがそこで倒れているという設定に無理があると思ったのだ。
倒れているのが、自分が置いたコーヒーでなければ、人は驚かないのではないか。
そして、あまりにも子供じみている。
歳をとるに連れて、遊び心が薄まっていくのかも知れない。


それから数十年後、まさか、僕自身がその光景を見る日が来るとは思わなかった。


東京都内の気温がぐっと下がり、もはやアイスコーヒーの季節は去った。
今年も暖かいコーヒー体勢を整える日がやってきた。
"セブンイレブンで驚いた"インスタントコーヒーを職場で飲もうと、ダイソーに紙コップを買いに行く。


コーヒーを淹れるには「250ml」の紙コップがちょうどいい。
200mlではちょっと量がもの足りない。
なみなみと注いだ状態では、持つ手が熱い。
市販の紙パックレギュラーコーヒーを淹れるのに、ちょうどいいのが「250ml」
それはいつもダイソーに売られている。

つづく

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